トップ  >  聖書の修辞構造  >  ルツ記  >  1

ルツ記の修辞構造

テキスト全体での集中構造(コンチェントリック)と交差配列(キアスムス)


1-1

1 残されたナオミ (1:1-5)
  2 ルツの決意 (1:6-22)
    3 ボアズの好意 (2:1-23)
      4 婚約 (3:1-18)
    5 交渉 (4:1-12)
  6 人々の祝福と神の祝福 (4:13-17)
7 ダビデの系図 (4:18-22)
前半関係性後半
1 残されたナオミ (1:1-5)
その人の名をエリメレク、妻はナオミ、二人の息子はマフロンとキルヨンといい、ユダのベツレヘム出身のエフラタ族の者であった。(1:2)
系図7 ダビデの系図 (4:18-22)
ペレツの系図は次のとおりである。(4:18)
2 ルツの決意 (1:6-22)
わたしの娘たちよ、帰りなさい。どうしてついて来るのですか。あなたたちの夫になるような子供がわたしの胎内にまだいるとでも思っているのですか。(1:11)
ナオミの子6 人々の祝福と神の祝福 (4:13-17)
近所の婦人たちは、ナオミに子供が生まれたと言って、その子に名前を付け、その子をオベドと名付けた。(4:17)
3 ボアズの好意 (2:1-23)
その人はわたしたちと縁続きの人です。わたしたちの家を絶やさないようにする責任のある人の一人です。(2:20)
責任をとるボアズ5 交渉 (4:1-12)
また、わたしはマフロンの妻であったモアブの婦人ルツも引き取って妻とします。故人の名をその嗣業の土地に再興するため、また故人の名が一族や郷里の門から絶えてしまわないためです。あなたがたは、今日、このことの証人になったのです。(4:10)

1-1-1

1 残されたナオミ (1:1-5)
  2 ルツの決意 (1:6-22)
  3 ボアズの好意 (2:1-23)
4 婚約 (3:1-18)
前半関係性後半
1 残されたナオミ (1:1-5)
息子たちはその後、モアブの女を妻とした。一人はオルパ、もう一人はルツといった。十年ほどそこに暮らしたが、 1:5 マフロンとキルヨンの二人も死に、ナオミは夫と二人の息子に先立たれ、一人残された。(1:4-5)
ルツの死別/再婚の兆し4 婚約 (3:1-18)
わたしの娘よ、心配しなくていい。きっと、あなたが言うとおりにします。(3:11)
2 ルツの決意 (1:6-22)
わたしは、あなたの行かれる所に行きお泊まりになる所に泊まります。あなたの民はわたしの民あなたの神はわたしの神。(1:16)
姑につき従うルツ3 ボアズの好意 (2:1-23)
主人が亡くなった後も、しゅうとめに尽くしたこと、両親と生まれ故郷を捨てて、全く見も知らぬ国に来たことなど、何もかも伝え聞いていました。(2:11)

1-1-2

4 婚約 (3:1-18)
  5 交渉 (4:1-12)
  6 人々の祝福と神の祝福 (4:13-17)
7 ダビデの系図 (4:18-22)
前半関係性後半
4 婚約 (3:1-18)
どうぞあなたの衣の裾を広げて、このはしためを覆ってください。あなたは家を絶やさぬ責任のある方です。(3:9)
家が絶えることなく続く7 ダビデの系図 (4:18-22)
ペレツの系図は次のとおりである。(4:18)
5 交渉 (4:1-12)
また、わたしはマフロンの妻であったモアブの婦人ルツも引き取って妻とします。故人の名をその嗣業の土地に再興するため、また故人の名が一族や郷里の門から絶えてしまわないためです。あなたがたは、今日、このことの証人になったのです。(4:10)
ボアズの結婚6 人々の祝福と神の祝福 (4:13-17)
ボアズはこうしてルツをめとったので、ルツはボアズの妻となり、ボアズは彼女のところに入った。主が身ごもらせたので、ルツは男の子を産んだ。(4:13)

聖書の引用は「新共同訳聖書」より