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マラキ書の修辞構造

各ペリコーペの集中構造(コンチェントリック)と交差配列(キアスムス)と並行法(パラレル)

[1]正しい礼拝  (Mal 1:1-13)
 
P(1:1)マラキによってイスラエルに臨んだ主の言葉(1:1)
  A(1:2-4)  わたしはあなたたちを愛してきたと主は言われる(1:2)
    B(1:5-6)    主はイスラエルの境を越えて大いなる方である(1:5)
      C(1:7-8)      
わたしの祭壇に 汚れたパンをささげて(1:7)   
(מגאל)
  A'(1:9-10)  今、神が恵みを与えられるようひたすら神に赦しを願うがよい(1:9)
    B'(1:11)    日の出る所から日の入る所まで、諸国の間でわが名はあがめられ(1:11)
      C'(1:12-13)      
主の食卓は汚されてもよい(1:12)   
(מגאל)
 
   A:主の愛 B:諸国であがめられる C:汚れた祭壇

[2]祭司への警告  (Mal 1:14-2:9)
 
  A(1:14)  傷のあるものを主にささげる偽り者は呪われよ(1:14)
    B(2:1-2)    
祭司たちよ、今あなたたちにこの命令が下される(2:1)   
(המצות)
      C(2:3)      あなたたちの子孫を脅かしあなたたちの顔に汚物を浴びせる(2:3)
    B'(2:4-7)    
わたしがこの命令を下したのはレビと結んだわが契約を保つためであった(2:4)   
(המצות)
  A'(2:8-9)  わたしも、あなたたちを民のすべてに軽んじられる価値なき者とした(2:9)
 
   A:価値無き者 B:命令 C:罰

[3]裏切ってはならない  (Mal 2:10-16)
 
  A(2:10-12)  
なぜ、兄弟が互いに裏切り我々の先祖の契約を汚すのか(2:10)   
(נבגד)
    B(2:13)    泣きながら、叫びながら涙をもって主の祭壇を覆っている(2:13)
  A'(2:14-16)  
主があなたとあなたの若いときの妻との証人となられたのに、あなたが妻を裏切ったからだ(2:14)   
(בגדתה)
 
   A:裏切る B:主の祭壇を覆っている

[4]送られる使者  (Mal 2:17-3:15)
 
  A(2:17)  民の言葉
    B(3:1-4)    ユダとエルサレムの献げ物は 遠い昔の日々に 過ぎ去った年月にそうであったように 主にとって好ましいものとなる(3:4)
      C(3:5)      裁きのために、わたしはあなたたちに近づき直ちに告発する(3:5)
        D(3:6-7)        立ち帰れ、わたしに(3:7)
      C'(3:8-9)      あなたたちはわたしを偽っていながらどのようにあなたを偽っていますか、と言う(3:8)
    B'(3:10-12)    あなたたちが喜びの国となるからだと万軍の主は言われる(3:12)
  A'(3:13-15)  民の言葉
 
   A:民の言葉 B:回復 C:民の罪 D:立ち帰れ

[5]主の日  (Mal 3:16-24)
 
  A(3:16-18)  人が自分に仕える子を憐れむように わたしは彼らを憐れむ(3:17)
    B(3:19-21)    わが名を畏れ敬うあなたたちには義の太陽が昇る(3:20)
  A'(3:22-24)  彼は父の心を子に 子の心を父に向けさせる(3:24)
 
   A:父と子 B:主を畏れる


聖書の引用は「新共同訳聖書」より