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トビト書の修辞構造

テキスト全体での集中構造(コンチェントリック)と交差配列(キアスムス)


1-1

1 序文 (1:1-8)
  2 トビトの半生 (1:9-2:10)
    3 トビトとサラの祈り (2:11-3:15)
      4 ラファエルの派遣 (3:16-17)
        5 トビアの出発 (4:1-21_6:1)
          6 魚の捕獲 (6:2-9)
            7 結婚の勧め (6:10-18)
              8 結婚 (7:1-8:3)
                9 トビアとサラの祈り (8:4-9a)
              10 ラグエルの感謝 (8:9b-21)
            11 トビアの出発 (9:1-10:13)
          12 ラファエルの指示 (11:1-8)
        13 トビトの回復 (11:9-18)
      14 旅人の正体 (12:1-22)
    15 トビトの賛歌 (13:1-18)
  16 トビトの最後の勧め (14:1-13)
17 結語 (14:14-15)
前半関係性後半
1 序文 (1:1-8)
トビトは、シャルマナサルがアッシリア人の王であったときにティスベの地で捕囚の身となった。(1:2)
捕囚17 結語 (14:14-15)
彼は死を迎える前に、ニネベの町の滅亡を見聞きしたのである。また、メディアの王キアクサレスが捕らえてメディアに連れて来た、ニネベの捕虜たちの有様をも見た。(14:15)
2 トビトの半生 (1:9-2:10)
目はその白い膜のために見えなくなり、ついに失明してしまった(2:10)
失明16 トビトの最後の勧め (14:1-13)
目が見えなくなったのは六十二歳のときだったが、視力を回復した後は、恵まれた生活を送り、慈善の業を続けた。(14:2)
3 トビトとサラの祈り (2:11-3:15)
彼女のこの言葉を聞いて、わたしは心に深い悲しみを覚え、涙を流した。そしてうめきながら祈り始めた。 (3:1)
トビトの祈り15 トビトの賛歌 (13:1-18)
トビトは賛美して言った。 (13:1)
4 ラファエルの派遣 (3:16-17)
そこで二人をいやすために、ラファエルが送られた(3:17)
ラファエル14 旅人の正体 (12:1-22)
わたしは、栄光に輝く主の御前に仕えている七人の天使の一人、ラファエルである。(12:15)
5 トビアの出発 (4:1-21_6:1)
トビアの出発
トビアの旅13 トビトの回復 (11:9-18)
トビアの帰還
6 魚の捕獲 (6:2-9)
胆のうは、目にできている白い膜に塗り、その部分に息を吹きかけなさい。そうすれば、目は良くなります。(6:9)
視力の回復12 ラファエルの指示 (11:1-8)
魚の胆のうを目に塗ってあげなさい。それが薬となって、白い膜は縮み、目からはがれてしまいます。(11:8)
7 結婚の勧め (6:10-18)
今夜、わたしはこの娘のことで話をし、婚約を取り決めましょう。そしてラゲスから戻ったときに、彼女をもらい受け、わたしたちと一緒に家に連れて帰るのです。(6:13)
妻を得る11 トビアの出発 (9:1-10:13)
そこでラグエルは、立ってトビアに妻サラと、男女の召し使い、雄牛や羊、ろばやらくだ、衣類、銀貨、そして道具類など、全財産の半分を与えた。(10:10)
8 結婚 (7:1-8:3)
ラグエルは羊の群れから一匹の雄羊を取り出して屠り、彼らを心からもてなした(7:9)
宴会10 ラグエルの感謝 (8:9b-21)
更に彼は、祝宴のためパンをたくさん焼くよう妻に言いつけ、自分は家畜の群れのところに行き、二頭の雄牛と四匹の雄羊を連れて来て、召し使いたちに屠らせた(8:19)

聖書の引用は「新共同訳聖書」より