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トビト書の修辞構造

2分割での集中構造(コンチェントリック)と交差配列(キアスムス)


2-1

1 序文 (1:1-8)
  2 トビトの半生 (1:9-2:10)
    3 トビトとサラの祈り (2:11-3:15)
      4 ラファエルの派遣 (3:16-17)
        5 トビアの出発 (4:1-21_6:1)
      6 魚の捕獲 (6:2-9)
    7 結婚の勧め (6:10-18)
  8 結婚 (7:1-8:3)
9 トビアとサラの祈り (8:4-9a)
前半関係性後半
1 序文 (1:1-8)
わたしがまだ若くして故郷イスラエルにいたとき、父祖ナフタリの部族はこぞって先祖ダビデの家とエルサレムから背き離れた(1:4)
先祖の神9 トビアとサラの祈り (8:4-9a)
わたしたちの先祖の神よ、あなたとあなたの御名は代々限りなくたたえられますように。 (8:5)
2 トビトの半生 (1:9-2:10)
さてわたしは大人になったとき、先祖の家系から妻をめとり、彼女によって男の子をもうけ、その名をトビアと名付けた。(1:9)
結婚8 結婚 (7:1-8:3)
そしてモーセの律法の定めに従って、サラを妻として与えるという結婚の契約を書き記した(7:13)
3 トビトとサラの祈り (2:11-3:15)
サラは七人の男に嫁いだが、初夜を過ごす前に、そのつど悪魔アスモダイが男を殺してしまったからである(3:8)
七人の死7 結婚の勧め (6:10-18)
兄弟アザリア、聞くところによれば、この娘は今までに七人の男に嫁がされたが、男たちは初夜の床に入るとそのつど、死んでしまったということです(6:14)
4 ラファエルの派遣 (3:16-17)
トビトの場合は、自分の目で神の栄光を見られるように、目から白い膜を取り除くためであり、ラグエルの娘サラの場合は、トビトの息子トビアに妻として与え、彼女から悪魔アスモダイを引き離してやるためであった(3:17)
救い6 魚の捕獲 (6:2-9)
ラファエルによる魚の効能の説明

2-2

9 トビアとサラの祈り (8:4-9a)
  10 ラグエルの感謝 (8:9b-21)
    11 トビアの出発 (9:1-10:13)
      12 ラファエルの指示 (11:1-8)
        13 トビトの回復 (11:9-18)
      14 旅人の正体 (12:1-22)
    15 トビトの賛歌 (13:1-18)
  16 トビトの最後の勧め (14:1-13)
17 結語 (14:14-15)
前半関係性後半
9 トビアとサラの祈り (8:4-9a)
どうか、わたしとこのひとを憐れみわたしたちが共に年老いていくことができるようにしてください(8:7)
トビアの生涯17 結語 (14:14-15)
トビアは百十七歳の天寿を全うした(14:14)
10 ラグエルの感謝 (8:9b-21)
主よ、二人に憐れみと救いを与えてください(8:17)
主の憐れみ16 トビトの最後の勧め (14:1-13)
しかし神は再び彼らを憐れみ、イスラエルの地に連れ帰り、御自分の家を再建される(14:5)
11 トビアの出発 (9:1-10:13)
お願いです。わたしを父のところに帰らせてください。(10:9)
父の元に帰る願い15 トビトの賛歌 (13:1-18)
神がすべての捕囚の民を、お前のうちに住まわせて喜ばせ、すべて苦しみ悩む者を、お前の下でとこしえに愛してくださるように。 (13:10)
12 ラファエルの指示 (11:1-8)
ラファエルの指示
ラファエルの助け14 旅人の正体 (12:1-22)
ラファエルの正体

聖書の引用は「新共同訳聖書」より