[1]知恵の賛歌 (Si1:1-30) |
| A(1:1-10) | | すべての知恵は、主から来る。主と共に永遠に存在する。(1:1) |
| | B(1:11-21) | | | 主を畏れることは、誉れと誇り、幸せと喜びの冠である。(1:11) |
| A'(1:22-26) | | 知恵を熱望するならば、主の掟を守り通すがよい。主は知恵を豊かに与えてくださる。(1:26) |
| | B'(1:27-30) | | | 主を畏れることは、知恵であり、教訓である。主は、誠実と柔和を喜ばれる。(1:27) |
|
A:知恵 B:主を畏れること |
|
[2]主を畏れる人 (Si2:1-18) |
| A(2:1-5) | | 心を引き締めて、耐え忍べ。災難のときにも、取り乱すな。(2:2) |
| | B(2:6-9) | | | 主を畏れる人たちよ、主の憐れみを待ち望め。わき見をしてはならない。さもないと、道を踏み外す。(2:7) |
| A'(2:10-14) | | 忍耐を捨てた者は、禍いだ。主の裁きの時には、どうするつもりなのか。(2:14) |
| | B'(2:15-18) | | | 主を畏れる人は、主の掟に背かない。主を愛する人は、主の道を歩み続ける。(2:15) |
|
A:試練 B:主を畏れること |
|
[3]子への戒め (Si3:1-4:10) |
| A(3:1-11) | | 子供たちよ、父の戒めに耳を傾け、それを守れ。そうすれば、つつがなく暮らせる。(3:1) |
| | B(3:12-16) | | | 子よ、年老いた父親の面倒を見よ。生きている間、彼を悲しませてはならない。(3:12) |
| A'(3:17-31) | | 子よ、何事をなすにも柔和であれ。そうすれば、施しをする人にもまして愛される。(3:17) |
| | B'(4:1-10) | | | 子よ、貧しい人の生活を脅かすな。乞い求めるまなざしの人をじらすな。(4:1) |
|
A:謙遜 B:弱者救済 |
|
[4]知恵を信頼する (Si4:11-5:15) |
| A(4:11-19) | | お前が道をそれるなら、 知恵はお前を見捨て、 お前が破滅していくにまかせる(4:19) |
| | B(4:20-29) | | | 知恵は、言葉によって知られ、 教訓は、語る言葉によって理解されるのだから(4:24) |
| A'(4:30-5:8) | | 主の怒りが、突然やって来て、 裁きの時に、お前を滅ぼしてしまうからだ(5:7) |
| | B'(5:9-15) | | | 人の言葉には、速やかに耳を傾け、 答えるときは、ゆっくり時間をかけよ(5:11) |
|
A:滅び B:言葉 |
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[5]誠実な友 (Si6:1-17) |
| A(6:1-4) | | 不誠実な友 |
| | B(6:5-7) | | | 誠実な友 |
| A'(6:8-13) | | 不誠実な友 |
| | B'(6:14-17) | | | 誠実な友 |
|
A:不誠実な友 B:誠実な友 |
|
[6]知恵を求めよ (Si6:18-37) |
| A1(6:18-22) | | 子よ、若いときから教訓を受け入れよ。白髪になるまでに、知恵を見いだすように。(6:18) |
| A2(6:23-31) | | 子よ、耳を傾けてわたしの意見に従え。わたしの忠告を拒んではならない。(6:23) |
| A3(6:32-37) | | 子よ、望むなら、教訓を体得でき、心がければ、賢くなれるのだ。(6:32) |
|
A:子への呼びかけ |
|
[7]悪を避けよ (Si7:1-8:7) |
| A(7:1-6) | | 権力者 |
| | B(7:7-13) | | | 弱者 |
| | | C(7:14-17) | | | | 年長者 |
| | | | D(7:18-26) | | | | | 隣人 |
| | | C'(7:27-31) | | | | 年長者 |
| | B'(7:32-36) | | | 弱者 |
| A'(8:1-7) | | 権力者 |
|
A:権力者 B:弱者 C:年長者 D:隣人 |
|
[8]知恵ある者 (Si8:8-9:18) |
| A(8:8-9) | | 知恵ある人の話をなおざりにせず、その格言に心を留めよ。(8:8) |
| | B(8:10-19) | | | 罪人の情欲の炭に火をつけるな。(8:10) |
| | | C(9:1-9) | | | | 愛する妻に、やきもちをやくな。お前を傷つける悪知恵を、彼女に教えるだけだ。(9:1) |
| | B'(9:10-13) | | | 罪人の成功をねたむな(9:11) |
| A'(9:14-18) | | 知恵ある人と相談せよ。(9:14) |
|
A:知恵ある者 B:罪人 C:女性 |
|
[9]統治者 (Si10:1-27) |
| A(10:1-5) | | 知恵ある統治者は、その民を教育し、聡明な人の政治は、秩序あるものとなる。(10:1) |
| | B(10:6-13) | | | 高慢は、主にも人にも嫌われ、不正は、そのいずれからも非難される。(10:7) |
| | | C(10:14-17) | | | | 主は、支配者たちをその王座から降ろし、代わりに、謙遜な人をその座につけられた。(10:14) |
| | B'(10:18-22) | | | 人間は、高慢であってはならず、 女から生まれた者は、 激しい憤りを抱いてはならないのだ(10:18) |
| A'(10:23-27) | | 地位の高い人や判事や権力者は、栄誉を受ける(10:24) |
|
A:権力者 B:高慢 C:主の裁き |
|
[10]貧困と富 (Si10:28-11:28) |
| A(10:28-29) | | 子よ、慎み深く、自らに誇りを持ち、自分を、あるがままに、正しく評価せよ。(10:28) |
| | B(10:30-11:6) | | | 貧しい人は、その知識によって尊ばれ、金持ちは、その富によって尊ばれる。(10:30) |
| | | C(11:7-9) | | | | よく調べないうちに、とがめてはならない。(11:7) |
| A'(11:10-11) | | 子よ、あまり多くの事に手を出すな。(11:10) |
| | B'(11:12-22) | | | 善と悪、生と死、貧困と富は、主が与えるもの(11:14) |
| | | C'(11:23-28) | | | | お前はこう言ってはならない。(11:23) |
|
A:子への呼びかけ B:富と貧困 C:勧告 |
|
[11]真の友 (Si11:29-12:18) |
| A(11:29-34) | | 悪者に気をつけよ。悪事をたくらんでいるのだから。お前が傷つき、いつまでも苦しまないように。(11:33) |
| | B(12:1-7) | | | 善い業をするときには、相手をわきまえよ。そうすれば、お前の善い行いは感謝される。(12:1) |
| A'(12:8-18) | | 幸福なときには、真の友を見分けられない。不幸なときには、だれが敵かはっきりする。"(12:8) |
|
A:悪人を避ける B:善行をするとき |
|
[12]金持ちと権力者 (Si13:1-26) |
| A(13:1-2) | | お前よりも力や金のある者と交わるな(13:2) |
| | B(13:3-7) | | | 金持ちは不正を働きながら、しかも、脅迫する。(13:3) |
| | | C(13:8-14) | | | | はずむ話は、お前を試すためであり、ほほ笑みながらもお前を探っているのだ。(13:11) |
| A'(13:15-20) | | 生き物はすべて、その同類を愛し、人間もすべて、自分に近い者を愛する。(13:15) |
| | B'(13:21-23) | | | 金持ちがよろめくと、友人が支えてくれる。(13:21) |
| | | C'(13:24-26) | | | | 心の状態で、人の顔つきは変わる。 うれしい顔にもなれば、悲しい顔にもなる。(13:25) |
|
A:同類 B:金持ちとの違い C:表情 |
|
[13]幸いな者 (Si14:1-27) |
| A(14:1-10) | | 口を滑らすことのない人は幸いだ。(14:1) |
| | B(14:3-10) | | | 物惜しみをする人に、金銭は何の役に立つのか(14:3) |
| | B'(14:11-19) | | | 子よ、分に応じて、財産を自分のために使え。主に対しては、ふさわしい供え物を献げよ。(14:11) |
| A'(14:20-27) | | 知恵に深く思いを寄せる人、英知をもって理を究める人は、幸いだ。(14:20) |
|
A:幸いなもの B:財産を使う |
|
[14]知恵を悟る (Si15:1-20) |
| A(15:1-6) | | 主を畏れる人は、これを行う。律法に精通している者は、知恵を悟る。(15:1) |
| | B(15:7-12) | | | 愚かな者は、決して知恵を悟らず、罪深い者は、知恵をかいま見ることすらない。(15:7) |
| A'(15:13-20) | | 主は、忌まわしいことをすべて憎まれる。それらは、主を畏れる人にも好ましくない。(15:13) |
|
A:主を畏れる人 B:罪人 |
|
[15]悪人への罰 (Si16:1-25) |
| A(16:1-4) | | 役に立たないような子を、大勢欲しがるな。不信仰な息子たちを、喜ぶな。(16:1) |
| | B(16:5-10) | | | 罪人の集まる所に、焼き尽くす火が燃え上がり、反逆の民の間に、神の怒りが燃え盛った。(16:6) |
| | | C(16:11-16) | | | | その憐れみが深いように、とがめもまた厳しい。主は、人を、それぞれの業によって裁かれる。(16:12) |
| | B'(16:17-23) | | | 山や、大地の基も、主が見つめると、共に震えおののく。(16:19) |
| A'(16:24-25) | | 子よ、わたしに耳を傾け、知識を身につけよ。わたしの言葉を心に銘記せよ。(16:24) |
|
A:子 B:裁き C:憐れみととがめ |
|
[16]創造の業 (Si16:26-17:24) |
| A(16:26-28) | | 主は、初めに創造の業をなされたとき、 被造物にそれぞれの領分を定められた(16:26) |
| | B(16:29-17:1) | | | 主は、地に目を注がれた(16:29) |
| | | C(17:2-8) | | | | 主が人に与える |
| | | | D(17:9-10) | | | | | 聖なる御名をほめたたえる(17:10) |
| | | C'(17:11-18) | | | | 主が人に与える |
| | B'(17:19-17:22) | | | 主の目は、絶えず彼らの歩みに注がれている(17:19) |
| A'(17:23-24) | | 最後に、主は、立ち上がって人々を裁き(17:23) |
|
A:主の裁き B:主がご覧になる C:主が人に与える D:聖なる御名をほめたたえる |
|
[17]主の裁き (Si17:25-18:14) |
| A(17:25-29) | | なんと偉大なことか、主の憐れみと、 立ち帰る者への贖いとは(17:29) |
| | B(17:30-32) | | | 人は、何でもできるわけではない。 人の子は不死身ではないのだから。(17:30) |
| | | C(18:1-6) | | | | 永遠に生きている方が、万物をことごとく造られた。(18:1) |
| | B'(18:7-10) | | | 人が究め尽くしたと思ったときは、 まだ始まったばかりであり、 途中でやめてしまうと、徒労に終わる(18:7) |
| A'(18:11-14) | | 主は、人々に対して忍耐し、 憐れみを彼らに注がれる(18:11) |
|
A:憐れみ B:人の限界 C:創造主 |
|
[18]用心深く (Si18:15-19:3) |
| A(18:15-18) | | 子よ、援助をするときには、相手を傷つけるな。施すときにも、相手をおとしめる言葉を吐くな。(18:15) |
| | B(18:19-21) | | | 口を開く前に、よく考えよ(18:19) |
| | | C(19:22-26) | | | | 豊かなときには、飢饉のときを思い、富んでいるときには、貧乏なときを思え。(18:25) |
| | B'(18:27-29) | | | 知恵ある人は、すべてに用心深く、罪がはびこっているときには、過ちを犯さないよう気をつける。(18:27) |
| A'(18:30-19:3) | | 享楽にふけるな。宴会の費用がかさんで、身を滅ぼしてしまう。(18:32) |
|
A:出費 B:慎重 C:苦難のときを思う |
|
[19]口を慎む (Si19:4-30) |
| A(19:4-12) | | すぐに人を信じる者は、心が浅はかであり、罪を犯す者は、自分自身を損なう。(19:4) |
| | B(19:13-17) | | | うわさの渦中の友人には、問いただせ。彼は何もしていなかったのかもしれない。何かしていても、二度とはしなくなるだろう。(19:13) |
| A'(19:18-30) | | ならず者が黒の喪服を着て身をかがめても、その心の中は、欺きに満ちている。(19:26) |
|
A:他人の評価 B:問いただす |
|
[20]贈り物 (Si20:1-32) |
| A(20:1-8) | | とがめるのに適切でない時があり、 黙っている方が、分別を示すこともある(20:1) |
| | B(20:9-17) | | | 不幸な目に遭って、幸せを見つける人もいれば、思わぬ幸運に巡り会って、損をする者もいる。(20:9) |
| A'(20:18-26) | | 口を滑らすよりは、道で滑る方がましだ(20:18) |
| | B'(20:27-32) | | | 知恵ある人は、小さなきっかけで出世する。思慮深い人は、上に立つ人の好意を受ける。(20:27) |
|
A:口のきき方 B:運不運 |
|
[21]知恵ある人と愚か者 (Si21:1-22:26) |
| A(21:1-10) | | 子よ、お前は罪を犯した。二度と繰り返すな。過去の罪については、赦しをこいねがえ。(21:1) |
| | B(21:11-28) | | | 愚か者の腹は、壊れた壷のようなもの、どんな知識もこぼれ出てしまう。(21:14) |
| | | C(22:1-8) | | | | 怠け者は、糞で汚れた石と同じで、だれもが、その汚らわしさをなじる(22:1) |
| | B'(22:9-18) | | | 愚か者を教えるのは、陶器の破片をつなぎ合わせるようなもの(22:9) |
| A'(22:19-26) | | 友に向かって剣を抜いたとしても、望みを捨てるな。まだ和解の道はある。(22:21) |
|
A:罪と赦し B:愚か者 C:怠け者 |
|
[22]罪からの救いを願う祈り (Si22:27-23:6) |
| A(22:27) | | だれがわたしの口に見張りを置き、 わたしの唇に堅く封印してくださるのか(22:27) |
| | B(23:1) | | | 主よ、父よ、わが命の君よ(23:1) |
| A'(23:2-3) | | だれが、わたしの思いに鞭を当て、 わたしの心に知恵の訓練を施してくださるのか(23:2) |
| | B'(23:4-5) | | | 主よ、父よ、わが命の神よ(23:4) |
|
A:誰が B:主よ、父よ |
|
[23]口のきき方 (Si23:7-15) |
| A(23:7-11) | | 誓い |
| A'(23:12-15) | | 下品でみだらな話 |
|
A:言葉での問題 |
|
[24]不貞 (Si23:16-28) |
| A(23:16-21) | | 姦淫の男 |
| A'(23:22-28) | | 姦淫の女 |
|
A:姦淫 |
|
[25]知恵の賛歌 (Si24:1-34) |
| A(24:1-7) | | 知恵は自分自身をほめたたえ、その民の中で誇らしげに歌う。(24:1) |
| | B(24:8-18) | | | わたしはレバノンの杉のように、ヘルモン山の糸杉のように大きく育った。(24:13) |
| | | C(24:19-22) | | | | わたしを慕う人たちよ。わたしのもとに来て、 わたしの実を心行くまで食べよ。(24:19) |
| | B'(24:23-27) | | | 律法は、ピション川のように、初物の季節のチグリス川のように、知恵であふれている。(24:25) |
| A'(24:28-34) | | 知恵の思いは海よりも広く、その計画は地下の海よりも深いから。(24:29) |
|
A:知恵 B:たとえ C:実り |
|
[26]良い妻と悪い妻 (Si25:1-27:3) |
| A(25:1-6) | | 横柄な貧乏人、 うそつきの金持ち(25:2) |
| | B(25:7-26:4) | | | 妻 |
| | B'(26:5-27) | | | 妻 |
| A'(26:28-27:3) | | 多くの者たちは、利益を求めて罪を犯し、 裕福になろうと躍起になっている者は、 悪いことにも目をつぶる(27:1) |
|
A:金持ちの悪 B:妻 |
|
[27]秘密の暴露 (Si27:4-21) |
| A(27:4-10) | | ふるいを揺さぶると滓が残るように、人間も話をすると欠点が現れてくるものだ(27:4) |
| | B(27:11-15) | | | 信仰深い人の話には、常に知恵がある。愚か者は、月の形のように変わる(27:11) |
| A'(27:16-21) | | 秘密を漏らす者は信頼されなくなり、心を寄せてくれる友人を持つことはできない(27:16) |
|
A:言葉が明らかにする B:信仰深い人の話と愚か者の話 |
|
[28]悪を行う者 (Si27:22-28:7) |
| A(27:22-24) | | 目をそらす者は、悪事をたくらんでいる。それを見た者は彼を敬遠する。(27:22) |
| | B(27:25-28:1) | | | 上に向かって石を投げれば頭の上に落ちてくる。だまし討ちをすれば自分も傷つく。(27:25) |
| A'(28:2-7) | | 隣人から受けた不正を赦せ。そうすれば、願い求めるとき、お前の罪は赦される。(28:2) |
|
A:隣人の悪 B:自業自得 |
|
[29]陰口 (Si28:8-26) |
| A(28:8-12) | | 口論に加わるな。そうすれば、お前は罪を犯す機会が少なくなる。(28:8) |
| | B(28:13-16) | | | 陰口は多くの人の心を乱し、国から国へと人々を追い立て、堅固な町々を破壊し、権力者たちの家を破滅させた。(28:14) |
| | B'(28:17-23) | | | 鞭で打つと皮膚が裂け、 舌で打つと、骨さえ砕ける(28:17) |
| A'(28:24-26) | | 口を滑らせないように注意せよ。待ち構えている者の餌食になるな。(28:26) |
|
A:沈黙 B:言葉の攻撃 |
|
[30]隣人の援助 (Si29:1-28) |
| A(29:1-13) | | 借金 |
| | B(29:14-20) | | | 保証人 |
| A'(29:21-28) | | 借家 |
|
A:借りる B:保証人 |
|
[31]子のしつけ (Si30:1-13) |
| A(30:1-6) | | わが子を愛する者は、しばしば鞭で懲らしめる。そうすれば晩年、子供は彼の喜びとなる。(30:1) |
| A'(30:7-13) | | 子を甘やかす者は、傷の手当てに明け暮れ、子がわめき叫ぶのを聞く度に、心を煩わす(30:7) |
|
A:子の教育 |
|
[32]健康と富 (Si30:14-31:11) |
| A(30:14-20) | | 健康で丈夫な体は、あらゆる黄金にまさり、強じんな精神は、莫大な財産にまさる。(30:15) |
| | B(30:21-25) | | | 悲しみに負けて気力を失うな。あれこれ思い悩むことはない。(30:21) |
| A'(31:1-11) | | 夜も寝ないで富を蓄えれば体はやせ衰え、その富が心配で眠れなくなる。(31:1) |
|
A:富と健康 B:悲しみ |
|
[33]食卓 (Si31:12-32:13) |
| A1(31:12-24) | | 食事のマナー |
| A2(31:25-31) | | 酒のマナー |
| A3(32:1-13) | | 会話のマナー |
|
A:宴会のマナー |
|
[34]律法 (Si32:14-33:6) |
| A(32:14-18) | | 主を畏れる |
| | B(32:19-22) | | | よく考えずに何事をも行うな。そうすれば、何をしても後で悔やむことがない。(32:19) |
| A'(32:23-33:3) | | 主を畏れる |
| | B'(33:4-6) | | | 話は前もって準備せよ。そうすれば聞いてもらえる。習得したことを整理してから答えよ。(33:4) |
|
A:主を畏れる B:準備 |
|
[35]罪人と信仰者 (Si33:7-33) |
| A(33:7-15) | | 創造における差異 |
| | B(33:16-19) | | | わたしの言葉を聞け。民の上に立つ者たちよ。 会衆の指導者たちよ、わたしに耳を傾けよ。(33:19) |
| A'(33:20-33) | | 人間関係での差異 |
|
A:差異 B:わたしの言葉を聞け |
|
[36]経験と空想 (Si34:1-12) |
| A(34:1-7) | | 良識のない者はむなしく根拠のない望みを抱く。夢は愚かな者たちを空想へと駆り立てる。(34:1) |
| | B(34:8) | | | 律法は、そのような偽りによっては全うされず、知恵も誠実な人の口から出てこそ全うされる。(34:8) |
| A'(34:9-12) | | 旅をした人は、多くのことを知っており、経験豊かな人は、洞察に富んだ事柄を語る。(34:9) |
|
A:空想と経験 B:律法と知恵 |
|
[37]献げ物 (Si34:13-35:24) |
| A(34:13-17*) | | 主を畏れる人の霊は生き永らえる。(34:13) |
| | B(34:18-26*) | | | 不正に得たものを、いけにえとして献げるなら、その献げ物は汚れた物である。(34:18) |
| | | C(35:1-3*) | | | | 律法を守ることは、多くの供え物に匹敵し(35:1) |
| | B'(35:4-12*) | | | あふれる心で主を賛美し、お前の労働の初穂を出し惜しみしてはならない。(35:7) |
| A'(35:13-24*) | | 御旨に従って主に仕える人は受け入れられ、その祈りは雲にまで届く。(35:16) |
|
A:主を畏れる者 B:いけにえ C:律法を守る |
|
[38]主のしるし (Si36:1-17) |
| A(36:1-5*) | | 万物の神である主よ、わたしたちを憐れんでください。(36:1) |
| | B(36:6*) | | | 憤りを起こし、怒りを注ぎ(36:6) |
| | | C(36:7*) | | | | あなたが定められた時を思い出し、その時を速めてください。(36:7) |
| | B'(36:8-11*) | | | 生き残った者は、燃え盛る怒りに呑み込まれ(36:8) |
| A'(36:10-17*) | | 主よ、憐れんでください。(36:11) |
|
A:憐れみ B:罰 C:その時を速めてください |
|
[39]助言者 (Si36:18-37:12) |
| A(36:18-27*) | | 妻をめとった者は、財産造りを始めたのだ(36:24) |
| | B(37:1-6) | | | 友人 |
| | B'(37:7-9) | | | 助言者 |
| A'(37:10-12) | | 女のことでは、妻に、 戦争については、臆病者に相談するな(37:11) |
|
A:妻 B:味方 |
|
[40]自分自身の究明 (Si37:13-31) |
| A(37:13-18) | | すべての仕事は言葉をもって始まり、 考察は、あらゆる行動に先立つ(37:16) |
| | B(37:19-21) | | | 多くの人々を教え導くほど賢くても、自分のことについては全くだめな人もいる。(37:19) |
| | B'(37:22-26) | | | 知恵ある人は自分自身の生活を豊かにし、悟りは人の体に実を結ぶ。(37:22) |
| A'(37:27-31) | | 子よ、生きているかぎり、自分自身を究明し、自分に何が有害かを見極め、それを避けよ。(37:27) |
|
A:熟考 B:自分自身 |
|
[41]医者 (Si38:1-23) |
| A(38:1-8) | | 医者をその仕事のゆえに敬え。主が医者を造られたのだから。(38:1) |
| | B(38:9-11) | | | 子よ、病気になったら放置せず、主に祈れ(38:9) |
| A'(38:12-15) | | その上で、医者にも助けを求めよ。主が医者を造られたのだから。(38:12) |
| | B'(38:16-23) | | | 子よ、死者のために涙を流せ(38:16) |
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A:医者 B:子への呼びかけ |
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[42]学者 (Si38:24-39:11) |
| A(38:24-34) | | 職人 |
| A'(39:1-11) | | 学者 |
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A:職業 |
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[43]主の御業 (Si39:12-35) |
| A(39:12-16a) | | 思いを巡らし、更に語ろう。わたしの心は、満月のように満ちている。(39:12) |
| | B(39:16b-23) | | | 軽々しく、こう言ってはならない。 「これは何か」 「これは何のためか」 と。(39:17) |
| | B'(39:24-31) | | | 良いものは、初めから良い人々のために造られ、 悪いものは、罪人たちのために造られた。(39:25) |
| A'(39:32-35) | | わたしは初めから、以上のことを確信し、思い巡らした後、こう書き残した。(39:32) |
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A:思いを巡らす B:創造の理由 |
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[44]生の苦労 (Si40:1-17) |
| A(40:1-7) | | 母の胎を出た日から、万物の母なる大地のもとへと戻るその日まで(40:1) |
| | B(40:8-10) | | | これらはみな不法な者たちのために用意された。あの洪水が起こったのも彼らのせいである。(40:10) |
| A'(40:11-17) | | 土から出たものはすべて土に帰り、水から出たものはすべて海に戻る。(40:11) |
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A:帰る B:災い |
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[45]死を思う (Si40:18-41:13) |
| A(40:18-30) | | 主を畏れることは、祝福された楽園のようだ(40:27) |
| | B(41:1-4) | | | 死の宣告を恐れるな。先に死んだ人と、後から来る人のことを考えよ。(41:3) |
| A'(41:5-13) | | 不信仰な者たちよ、お前たちは禍いだ(41:8) |
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A:信仰と不信仰 B:死 |
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[46]恥 (Si41:14-42:14) |
| A(41:14-16) | | いつも卑下すればよいというものではない(41:16) |
| | B(41:17-42:1a) | | | みだらなふるまいを、父や母の前で、偽りを、支配者や王侯の前で恥じよ。(41:17) |
| A'(42:1b-8) | | 以下の事柄は恥じる必要がない(42:1) |
| | B'(42:9-14) | | | さもないと、お前は敵の笑いものになり、 町中のうわさの種、野次馬の群がるもととなり、 公衆の面前で恥をかくことになる(42:11) |
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A:恥じない B:恥じる |
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[47]万物の創造 (Si42:15-43:33) |
| A(42:15-25) | | わたしは今、主の業を思い浮かべ、わたしの見たことを詳しく語ろう(42:15) |
| | B(43:1-26) | | | 被造物 |
| A'(43:27-33) | | いかに多くを語っても、決して語り尽くせない(43:27) |
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A:主の業を語る B:被造物 |
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[48]先祖 (Si44:1-50:26) |
| A(44:1-15) | | 誉れ高き人々をたたえよう、我々の歴代の先祖たちを(44:1) |
| | B(44:16-49:13) | | | 義人たち |
| | | C(49:14-16) | | | | この世に生を受けた者のうちだれ一人、エノクに並ぶ者はなかった。彼は地上から天に移されたからだ。(49:14) |
| | B'(50:1-21) | | | 大祭司シモン |
| A'(50:22-26) | | さあ、万物の神をほめたたえよ。(50:22) |
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A:たたえる B:義人 C:優れた者 |
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結び |
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