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バルク書の修辞構造

各ペリコーペの集中構造(コンチェントリック)と交差配列(キアスムス)と並行法(パラレル)

[1]序  (Ba1:1-9)
 
  A(1:1-4)  そこには、有力者、王子たち、長老たち、身分の低い者から高い者に至るまで、バビロンのスド川のほとりに住むすべての人々がいた(1:4)
    B(1:5-7)    人々は涙を流し、断食をして主に祈った(1:5)
  A'(1:8-9)  エコンヤ王をはじめ、高官、囚人、有力者、地の民をエルサレムから移してバビロンへ連れ去った(1:9)
 
   A:イスラエルの民 B:回心

[2]悔い改めの勧め  (Ba1:10-2:10)
 
  A(1:10-13)  バビロンの王ネブカドネツァルとその子ベルシャツァルの長寿を祈り、天が続く限り生き永らえるように願いなさい(1:11)
    B(1:14-16)    こう言いなさい。わたしたちの神なる主は正しい方であるのに、わたしたちの顔は今日、恥で覆われています。(1:15)
      C(1:17-20)      主に背いたからです。わたしたちは神なる主の御声に耳を傾けず、主がわたしたちに与えてくださった命令に従いませんでした(1:18)
      C'(1:21-2:2)      わたしたちは、主から遣わされた預言者のあらゆる警告を無視して、神なる主の御声に聞き従わず(1:21)
    B'(2:6)    わたしたちの神なる主は正しい方です。しかし、わたしたちとわたしたちの先祖は今日、恥辱にまみれています。(2:6)
  A'(2:7-10)  わたしたちは、おのおのよこしまな心の思いを断って、主のもとに戻れるよう主に祈ることをしませんでした(2:8)
 
   A:祈る B:恥 C:背き

[3]主への祈り  (Ba2:11-3:8)
 
  A(2:11-18)  あなたの怒りをわたしたちから去らせてください(2:13)
    B(2:19-23)    主の言葉
      C(2:24-26)      またあなたは、御名をいただいている家を、イスラエルの家とユダの家の悪のゆえに、今日のようになさいました。(2:26)
    B'(2:27-35)    主の言葉
  A'(3:1-8)  主よ、お聞きください。憐れんでください。わたしたちはあなたに対して罪を犯しました。(3:2)
 
   A:祈り B:主の言葉 C:罰

[4]知恵の賛美  (Ba3:9-38)
 
  A(3:9-13)  聞け、イスラエルよ、命をもたらす戒めを。耳を傾けて、悟りを得よ。(3:9)
    B(3:14-18)    いったいだれが 知恵の在りかを見いだしただろうか(3:15)
      C(3:19-23)      知識の道を知らず(3:20)
  A'(3:24-28)  イスラエルよ、神の家はなんと雄大で、神の支配する領域はなんと広大なことか(3:24)
    B'(3:29-35)    天に昇って知恵を捕らえ、雲からそれを持って来た者がいるか(3:29)
      C'(3:36-38)      この方は知識の道をすべて見いだし(3:37)
 
   A:イスラエルへの呼びかけ B:誰が C:知識の道

[5]エルサレムへの励まし  (Ba4:1-5:9)
 
  A(4:1-4)  ヤコブよ、立ち帰ってこれをつかみ、 知恵の光に目を注ぎ、その輝きに向かって歩め(4:2)
    B(4:5-8)    勇気を出せ、わたしの民、イスラエルを思い起こさせる者よ(4:5)
      C(4:9-29)      エルサレムの言葉
    B(4:30-35)    勇気を出せ、エルサレムよ。お前に名を与えた方が、慰めてくださる。(4:30)
  A(4:36-5:9)  お前が送り出した息子たちが帰って来る。(4:37)
 
   A:帰る B:勇気を出せ C:エルサレムの言葉


聖書の引用は「新共同訳聖書」より