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コリントの信徒への手紙一の修辞構造

各ペリコーペの集中構造(コンチェントリック)と交差配列(キアスムス)と並行法(パラレル)

[1]挨拶と感謝  (1 Cor 1:1-9)
 
  A(1:1-2)  キリスト・イエスによって聖なる者とされた人々、召されて聖なる者とされた人々へ(1:2)   (κλητοῖς)
    B(1:3-4)    主イエス・キリストからの恵みと平和が、あなたがたにあるように(1:3)   (χάρις)
      C(1:5-6)      すべての点で豊かにされています(1:5)
    B'(1:7-8)    あなたがたは賜物に何一つ欠けるところがなく(1:7)   (χαρίσματι)
  A'(1:9)  イエス・キリストとの交わりに招き入れられたのです(1:9)   (ἐκλήθητε)
 
   A:呼ばれる B:恵み C:豊かにされる

[2]一致の勧め  (1 Cor 1:10-17)
 
  A(1:10)  わたしたちの主イエス・キリストの名によってあなたがたに勧告します(1:10)
    B(1:11-12)    わたしはパウロにつく(1:12)
      C(1:13)      キリストは幾つにも分けられてしまったのですか(1:13)
    B'(1:14-16)    わたしの名によって洗礼を受けたなどと、だれも言えないはずです(1:15)
  A'(1:17)  キリストがわたしを遣わされた(1:17)
 
   A:キリストによる B:分派 C:キリストは幾つにも分けられてしまったのですか

[3]神の力、神の知恵であるキリスト  (1 Cor 1:18-31)
 
  A(1:18-19)  イザヤ書の引用
    B(1:20-21)    知恵のある人はどこにいる。学者はどこにいる。この世の論客はどこにいる(1:20)   (σοφός)
      C(1:22-23)      ユダヤ人はしるしを求め、ギリシア人は知恵を探しますが(1:22)   (Ἰουδαῖοι)
      C'(1:24-25)      ユダヤ人であろうがギリシア人であろうが(1:24)   (Ἰουδαίοις)
    B'(1:26-28)    神は知恵ある者に恥をかかせるため、世の無学な者を選び、力ある者に恥をかかせるため、世の無力な者を選ばれました(1:27)   (σοφούς)
  A'(1:29-31)  エレミヤ書の引用
 
   A:旧約聖書の引用 B:知恵ある者 C:ユダヤ人とギリシア人

[4]十字架につけられたキリストを述べ伝える・神の霊による啓示   (1 Cor 2:1-16)
 
  A(2:1-2)  十字架につけられたキリスト以外、何も知るまい(2:2)   (εἰδέναι)
    B(2:3-5)    霊と力の証明によるものでした(2:4)   (πνεύματος)
      C(2:6)      それはこの世の知恵ではなく、また、この世の滅びゆく支配者たちの知恵でもありません(2:6)   (αἰῶνος)
        D(2:7)        わたしたちが語るのは、隠されていた、神秘としての神の知恵(2:7)
      C'(2:8-9)      この世の支配者たちはだれ一人、この知恵を理解しませんでした(2:8)   (αἰῶνος)
    B'(2:10-13)    神が霊によってそのことを明らかに示してくださいました(2:10)   (πνεύματος)
  A'(2:14-16)  だれが主の思いを知り、主を教えるというのか。(2:16)   (ἔγνω)
 
   A:神を知る B:霊が示す C:この世の知恵 D:神の知恵

[5]神のために力を合わせて働く  (1 Cor 3:1-23)
 
  A(3:1-8)  アポロとは何者か。また、パウロとは何者か。(3:5)   (Ἀπολλῶς)
    B(3:9-11)    わたしたちは神のために力を合わせて働く者であり、あなたがたは神の畑、神の建物なのです(3:9)   (οἰκοδομή)
      C(3:12-15)      だれかがその土台の上に建てた仕事が残れば、その人は報いを受けます(3:14)
    B'(3:16-17)    あなたがたは、自分が神の神殿であり、神の霊が自分たちの内に住んでいることを知らないのですか(3:16)   (ναὸς)
  A'(3:18-23)  パウロもアポロもケファも、世界も生も死も、今起こっていることも将来起こることも(3:22)   (Ἀπολλῶς)
 
   A:アポロとパウロ B:神の神殿 C:報い

[6]使徒の使命  (1 Cor 4:1-21)
 
  A(4:1-5)  人はわたしたちをキリストに仕える者、神の秘められた計画をゆだねられた管理者と考えるべきです(4:1)
    B(4:6-8)    あなたをほかの者たちよりも、優れた者としたのは、だれです(4:7)
      C(4:9-13)      神はわたしたち使徒を、まるで死刑囚のように最後に引き出される者となさいました(4:9)
    B'(4:14-17)    あなたがたに恥をかかせるためではなく、愛する自分の子供として諭すためなのです(4:14)
  A'(4:18-21)  わたしがあなたがたのところへ鞭を持って行くことですか、それとも、愛と柔和な心で行くことですか(4:21)
 
   A:管理者 B:パウロの教え C:使徒の苦難

[7]不道徳な人々との交際  (1 Cor 5:1-13)
 
  A(5:1-2)  現に聞くところによると、あなたがたの間にみだらな行いがあり(5:1)   (πορνεία)
    B(5:3-5)    そんなことをした者を既に裁いてしまっています(5:3)   (κέκρικα)
      C(5:6-8)      いつも新しい練り粉のままでいられるように、古いパン種をきれいに取り除きなさい(5:7)
  A'(5:9-11)  わたしは以前手紙で、みだらな者と交際してはいけないと書きましたが(5:9)   (πόρνοις)
    B'(5:12-13a)    外部の人々を裁くことは、わたしの務めでしょうか(5:12)   (κρίνειν)
      C'(5:13b)      あなたがたの中から悪い者を除き去りなさい(5:13)
 
   A:みだらな行い B:裁き C:悪を除く

[8]信仰のない人々に訴え出てはならない・聖霊の住まいである体  (1 Cor 6:1-20)
 
  A(6:1-8)  あなたがたは知らないのですか。聖なる者たちが世を裁くのです(6:2)   (ἅγιοι)
    B(6:9-12)    主イエス・キリストの名とわたしたちの神の霊によって洗われ、聖なる者とされ、義とされています(6:11)   (Χριστοῦ)
      C(6:13-14)      神は、主を復活させ、また、その力によってわたしたちをも復活させてくださいま(6:14)
    B'(6:15-18)    自分の体がキリストの体の一部だとは知らないのか(6:15)   (Χριστοῦ)
  A'(6:19-20)  知らないのですか。あなたがたの体は、神からいただいた聖霊が宿ってくださる神殿であり、あなたがたはもはや自分自身のものではないのです(6:19)   (ἁγίου)
 
   A:聖なる者 B:キリスト C:復活

[9]結婚について  (1 Cor 7:1-16)
 
  A(7:1-4)  男は女に触れない方がよい(7:1)
    B(7:5)    互いに相手を拒んではいけません(7:5)
      C(7:6-7a)      わたしとしては、皆がわたしのように独りでいてほしい(7:7)
        D(7:7b)        人はそれぞれ神から賜物をいただいているのですから、人によって生き方が違います(7:7)
      C'(7:8-9)      皆わたしのように独りでいるのがよいでしょう(7:8)
    B'(7:10-11)    更に、既婚者に命じます。妻は夫と別れてはいけない。(7:10)
  A'(7:12-16)  しかし、信者でない相手が離れていくなら、去るにまかせなさい(7:15)
 
   A:離別 B:拒まない C:パウロのように D:生き方が違う

[10]主が定めた生き方  (1 Cor 7:17-24)
 
  A(7:17-19)  割礼を受けている者が召されたのなら、割礼の跡を無くそうとしてはいけません(7:18)
    B(7:20)    おのおの召されたときの身分にとどまっていなさい(7:20)   (μενέτω)
  A'(7:21-23)  召されたときに奴隷であった人も、そのことを気にしてはいけません(7:21)
    B'(7:24)    おのおの召されたときの身分のまま、神の前にとどまっていなさい(7:24)   (μενέτω)
 
   A:変えない B:召された時の身分にとどまる

[11]未婚の人たちとやもめ  (1 Cor 7:25-40)
 
  A(7:25-26)  人は現状にとどまっているのがよいのです(7:26)
    B(7:27)    妻と結ばれているなら、そのつながりを解こうとせず、妻と結ばれていないなら妻を求めてはいけない(7:27)   (δέδεσαι)
      C(7:28)      結婚しても、罪を犯すわけではなく(7:28)   (ἥμαρτεν)
        D(7:29-31)        わたしはこう言いたい(7:29)   (φημι)
          E(7:32-34a)          独身の男は、どうすれば主に喜ばれるかと、主のことに心を遣いますが(7:32)   (ἄγαμος)
          E'(7:34b)          独身の女や未婚の女は、体も霊も聖なる者になろうとして、主のことに心を遣いますが(7:34)   (ἄγαμος)
        D'(7:35)        このようにわたしが言う(7:35)   (λέγω)
      C'(7:36-37)      罪を犯すことにはなりません。二人は結婚しなさい。(7:36)   (ἁμαρτάνει)
    B'(7:38-39)    妻は夫が生きている間は夫に結ばれていますが、夫が死ねば、望む人と再婚してもかまいません(7:39)   (δέδεται)
  A'(7:40)  そのままでいる方がずっと幸福です(7:40)
 
   A:とどまる B:結婚と独身 C:結婚は罪ではない D:パウロが言う E:独身

[12]偶像に供えられた肉  (1 Cor 8:1-13)
 
  A(8:1-3)  我々は皆、知識を持っている(8:1)   (οἵδαμεν)
    B(8:4-6)    世の中に偶像の神などはなく、また、唯一の神以外にいかなる神もいないことを、わたしたちは知っています(8:4)
      C(8:7)      この知識がだれにでもあるわけではありません(8:7)
    B'(8:8)    食べないからといって、何かを失うわけではなく、食べたからといって、何かを得るわけではありません(8:8)
  A'(8:9-13)  知識を持っているあなた(8:10)   (γνωσιν)
 
   A:知識 B:無効性 C:知識がない

[13]使徒の権利  (1 Cor 9:1-27)
 
  A(9:1-2)  あなたがたは、主のためにわたしが働いて得た成果ではないか。(9:1)   (ἔργον)
    B(9:3-7)    パウロの権利のリスト
      C(9:8-11)      わたしたちがあなたがたに霊的なものを蒔いたのなら、あなたがたから肉のものを刈り取ることは、行き過ぎでしょうか(9:11)
        D(9:12)        わたしたちはこの権利を用いませんでした(9:12)   (ἐχρησάμεθα)
          E(9:13-14)          主は、福音を宣べ伝える人たちには福音によって生活の資を得るようにと、指示されました(9:14)
        D'(9:15)        わたしはこの権利を何一つ利用したことはありません(9:15)   (κέχπημαι)
      C'(9:16-18)      では、わたしの報酬とは何でしょうか。それは、福音を告げ知らせるときにそれを無報酬で伝え、福音を伝えるわたしが当然持っている権利を用いないということです(9:18)
    B'(9:19-23)    パウロの宣教対象のリスト
  A'(9:24-27)  あなたがたも賞を得るように走りなさい。(9:24)   (βραβεῖον)
 
   A:働きの成果 B:リスト C:報酬 D:権利を用いない E:福音によって生活の資を得る

[14]偶像への礼拝に対する警告  (1 Cor 10:1-22)
 
  A(10:1-4)  皆が同じ霊的な飲み物を飲みました。彼らが飲んだのは、自分たちに離れずについて来た霊的な岩からでしたが、この岩こそキリストだったのです。(10:4)   (Χριστός)
    B(10:5)    荒れ野で滅ぼされてしまいました(10:5)   (κατεστρώθησαν)
      C(10:6)      これらの出来事は、わたしたちを戒める前例として起こったのです(10:6)   (τύποι)
        D(10:7-10)        禁止事項のリスト
      C'(10:11)      これらのことは前例として彼らに起こったのです(10:11)   (τυπικῶς)
    B'(10:12-13)    立っていると思う者は、倒れないように気をつけるがよい(10:12)   (πέσῃ)
  A'(10:14-22)  わたしたちが神を賛美する賛美の杯は、キリストの血にあずかることではないか。わたしたちが裂くパンは、キリストの体にあずかることではないか。(10:16)   (Χριστοῦ)
 
   A:キリストにあずかる B:倒れる C:前例 D:禁止事項

[15]全てを神の栄光のために  (1 Cor 10:23-11:1)
 
  A(10:23-24)  だれでも、自分の利益ではなく他人の利益を追い求めなさい(10:24)   (ζητείτω)
    B(10:25-28)    市場で売っているものは、良心の問題としていちいち詮索せず、何でも食べなさい(10:25)   (συνείδησιν)
    B'(10:29-30)    わたしがこの場合、「良心」と言うのは、自分の良心ではなく、そのように言う他人の良心のことです(10:29)   (συνείδησιν)
  A'(10:31-11:1)  わたしも、人々を救うために、自分の益ではなく多くの人の益を求めて、すべての点ですべての人を喜ばそうとしているのですから(10:33)   (ζητῶν)
 
   A:他人の利益を求める B:良心

[16]礼拝でのかぶり物  (1 Cor 11:2-16)
 
  A(11:2)  伝えられた教えを守っている(11:2)
    B(11:3)    すべての男の頭はキリスト、女の頭は男、そしてキリストの頭は神(11:3)   (ἀνδρὸς, γυναικὸς)
      C(11:4-5)      女はだれでも祈ったり、預言したりする際に、頭に物をかぶらないなら、その頭を侮辱することになります。それは、髪の毛をそり落としたのと同じだからです。(11:5)   (ἀκατακαλύπτω)
      C'(11:6-7)      女が頭に物をかぶらないなら、髪の毛を切ってしまいなさい。女にとって髪の毛を切ったり、そり落としたりするのが恥ずかしいことなら、頭に物をかぶるべきです(11:6)   (κατακαλύπτεται)
    B'(11:8-12)    いずれにせよ、主においては、男なしに女はなく、女なしに男はありません(11:11)   (ἀνδρὸς, γυνὴ)
  A'(11:13-16)  自分で判断しなさい(11:13)
 
   A:伝統と自分で判断することの対比 B:男と女 C:女性のかぶりもの

[17]主の晩餐  (1 Cor 11:17-34)
 
  A(11:17-22)  あなたがたの集まりが、良い結果よりは、むしろ悪い結果を招いているからです(11:17)   (συνέρχεσθε)
    B(11:23-26)    これは、あなたがたのためのわたしの体である。わたしの記念としてこのように行いなさい(11:24)   (σῶμα)
    B'(11:27-32)    主の体のことをわきまえずに飲み食いする者は、自分自身に対する裁きを飲み食いしているのです(11:29)   (σῶμα)
  A'(11:33-34)  食事のために集まるときには、互いに待ち合わせなさい(11:33)   (συνερχόμενοι)
 
   A:集会 B:主の体

[18]霊的賜物・一つの体、多くの部分  (1 Cor 12:1-31a)
 
  A(12:1-3)  兄弟たち、霊的な賜物については、次のことはぜひ知っておいてほしい(12:1)   (πνευματικῶν)
    B(12:4-11)    ある人には奇跡を行う力、ある人には預言する力、ある人には霊を見分ける力、ある人には種々の異言を語る力、ある人には異言を解釈する力が与えられています(12:10)
      C(12:12-13)      体は一つでも、多くの部分から成り、体のすべての部分の数は多くても、体は一つであるように、キリストの場合も同様である(12:12)   (σώματος)
        D(12:14-17)        足が、「わたしは手ではないから、体の一部ではない」と言ったところで、体の一部でなくなるでしょうか(12:15)   (ξείρ)
          E(12:18-20)          そこで神は、御自分の望みのままに、体に一つ一つの部分を置かれたのです(12:18)
        D'(12:21-25)        目が手に向かって「お前は要らない」とは言えず、また、頭が足に向かって「お前たちは要らない」とも言えません。(12:21)   (ξειρί)
      C'(12:26-27)      あなたがたはキリストの体であり、また、一人一人はその部分です(12:27)   (σῶμα)
    B'(12:28-30)    第一に使徒、第二に預言者、第三に教師、次に奇跡を行う者、その次に病気をいやす賜物を持つ者、援助する者、管理する者、異言を語る者などです。(12:28)
  A'(12:31)  あなたがたは、もっと大きな賜物を受けるよう熱心に努めなさい(12:31)   (χαρίσματα)
 
   A:霊、賜物 B:賜物のリスト C:キリストの体 D:体の一部ではない E:神が体の部分を作った

[19]愛  (1 Cor 12:31b-13:13)
 
  A(12:31b-13:3)  たとえ、人々の異言、天使たちの異言を語ろうとも(13:1)   (γλώσσαις)
    B(13:4-5)    礼を失せず、自分を求めず、いらだたず、恨みを抱かない(13:5)
      C(13:6)      真実を喜ぶ(13:6)   (ἀληθεία)
        D(13:7-8a)        すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える(13:7)   (πιστεύει, ἐλπίζει, ἀγάπη)
  A'(13:8b-10)  預言は廃れ、異言はやみ、知識は廃れよう(13:8)   (γλῶσσαι)
    B'(13:11)    成人した今、幼子のことを棄てた(13:11)
      C'(13:12)      今は一部しか知らなくとも、そのときには、はっきり知られているようにはっきり知ることになる(13:12)   (γινώσκω)
        D'(13:13)        信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る(13:13)   (πίστις, ἐλπίς, ἀγάπη)
 
   A:異言 B:幼さを捨てる C:真実 D:信仰、希望、愛

[20]異言と預言  (1 Cor 14:1-25)
 
  A(14:1-5)  預言するための賜物を熱心に求めなさい(14:1)   (προφητεύτε)
    B(14:6-12)    だから、もしその言葉の意味が分からないとなれば、話し手にとってわたしは外国人であり、わたしにとってその話し手も外国人であることになります(14:11)   (βάρβαρος)
      C(14:13-14)      わたしが異言で祈る場合、それはわたしの霊が祈っているのですが、理性は実を結びません(14:14)   (νοῦς)
        D(14:15-17)        霊で祈り、理性でも祈ることにしましょう。霊で賛美し、理性でも賛美することにしましょう。(14:15)
      C'(14:18-19)      わたしは他の人たちをも教えるために、教会では異言で一万の言葉を語るより、理性によって五つの言葉を語る方をとります(14:19)   (νο)
    B'(14:20-22)    異国の言葉を語る人々によって、異国の人々の唇でわたしはこの民に語るが、それでも、彼らはわたしに耳を傾けないだろう(14:21)   (ἑτερογλώσσοις)
  A'(14:23-25)  皆が預言しているところ(14:24)   (προφητεύωσιν)
 
   A:預言の有効性 B:異国の言葉 C:異言の無効性 D:霊と理性

[21]集会の秩序  (1 Cor 14:26-40)
 
  A(14:26-31)  兄弟たち(14:26)   (ἀδελφοί)
    B(14:32-33)    預言者に働きかける霊は、預言者の意に服するはずです(14:32)   (προφητῶν)
      C(14:34-36)      婦人たちは、教会では黙っていなさい(14:34)
    B'(14:37-38)    自分は預言する者であるとか、霊の人であると思っている者がいれば、わたしがここに書いてきたことは主の命令であると認めなさい(14:37)   (προφήτης)
  A'(14:39-40)  わたしの兄弟たち(14:39)   (ἀδελφοί)
 
   A:兄弟への呼びかけ B:預言と霊 C:婦人

[22]キリストの復活  (1 Cor 15:1-11)
 
  A(15:1-2)  どんな言葉でわたしが福音を告げ知らせたか、しっかり覚えていれば、あなたがたはこの福音によって救われます。(15:2)   (ἐπιστεύσατε)
    B(15:3-8)    最も大切なこととしてわたしがあなたがたに伝えたのは、わたしも受けたものです(15:3)
  A'(15:9-11)  とにかく、わたしにしても彼らにしても、このように宣べ伝えているのですし、あなたがたはこのように信じたのでした(15:11)   (ἐπιστεύσατε)
 
   A:福音を信じる B:信仰宣言

[23]死者の復活  (1 Cor 15:12-30)
 
  A(15:12-19)  キリストが復活しなかったのなら、わたしたちの宣教は無駄であるし、あなたがたの信仰も無駄です(15:14)   (ἐγήγερται)
    B(15:20-22)    死が一人の人によって来たのだから、死者の復活も一人の人によって来るのです(15:21)   (θάνατος)
      C'(15:23-25)      次いで、世の終わりが来ます。そのとき、キリストはすべての支配、すべての権威や勢力を滅ぼし、父である神に国を引き渡されます。(15:24)
    B'(15:26-28)    最後の敵として、死が滅ぼされます(15:26)   (θάνατος)
  A'(15:29-30)  死者が決して復活しないのなら、なぜ死者のために洗礼など受けるのですか(15:29)   (ἐγείρονται)
 
   A:死者の復活 B:死の滅び C:終わりが来る

[24]復活の体  (1 Cor 15:31-58)
 
  A(15:31-32)  わたしたちの主キリスト・イエスに結ばれて(15:31)   (ἐν Ξριστῷ Ἰησοῦ)
    B(15:33-34)    罪を犯してはならない。(15:34)   (ἁμαρτάνετε)
      C(15:35-43)      死者の復活もこれと同じです。蒔かれるときは朽ちるものでも、朽ちないものに復活し(15:42)   (ἀνάστασις)
        D(15:44-49)        つまり、自然の命の体が蒔かれて、霊の体が復活するのです。自然の命の体があるのですから、霊の体もあるわけです。(15:44)
      C'(15:50-53)      この朽ちるべきものが朽ちないものを着、この死ぬべきものが死なないものを必ず着ることになります(15:53)   (ἀθανασίαν)
    B'(15:54-56)    死のとげは罪であり、罪の力は律法です(15:56)   (ἁμαρτία)
  A'(15:57-58)  主に結ばれているならば(15:58)   (ἐν κυρίω)
 
   A:主の内に B:罪 C:死と復活 D:自然と霊

[25]結びの言葉  (1 Cor 16:1-24)
 
  A(16:1-9)  聖なる者たちのための募金については、わたしがガラテヤの諸教会に指示したように、あなたがたも実行しなさい(16:1)   (ἐκκλησίαις)
    B(16:10-12)    テモテがそちらに着いたら、あなたがたのところで心配なく過ごせるようお世話ください(16:10)
      C(16:13-14)      目を覚ましていなさい。信仰に基づいてしっかり立ちなさい。雄々しく強く生きなさい。(16:13)
    B'(16:15-18)    ステファナ、フォルトナト、アカイコが来てくれたので、大変うれしく思っています。この人たちは、あなたがたのいないときに、代わりを務めてくれました。(16:17)
  A'(16:19-24)  アジア州の諸教会があなたがたによろしくと言っています(16:19)   (ἐκκλησίᾳ)
 
   A:他の教会 B:人々への言葉 C:勧め


聖書の引用は「新共同訳聖書」より