[1]神は御子によって語られた・御子は天使にまさる (Heb 1:1-14) |
| A(1:1-4) | | この終わりの時代には、御子によってわたしたちに語られました(1:2) (υἱῷ) |
| | B(1:5-7) | | | いったい神は、かつて天使のだれに、「あなたはわたしの子、わたしは今日、あなたを産んだ」と言われ(1:5) (ἀγγέλων) |
| A'(1:8-12) | | 御子に向かっては、こう言われました(1:8) (υἱόν) |
| | B'(1:13-14) | | | 神は、かつて天使のだれに向かって(1:13) (ἀγγέλων) |
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A:御子 B:天使 |
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[2]大いなる救い (Heb 2:1-18) |
| A(2:1-4) | | どうして罰を逃れることができましょう(2:3) |
| | B(2:5-8) | | | 天使たちに従わせるようなことはなさらなかったのです(2:5) (ἀγγέλοις) |
| | | C(2:9-10) | | | | すべての人のために死んでくださった(2:9) (θανάτου) |
| | | | D(2:11-13) | | | | | 事実、人を聖なる者となさる方も、聖なる者とされる人たちも、すべて一つの源から出ているのです(2:11) |
| | | C'(2:14-15) | | | | 死の恐怖のために一生涯、奴隷の状態にあった者たちを解放なさるためでした(2:15) (θανάτου) |
| | B'(2:16) | | | 確かに、イエスは天使たちを助けず、アブラハムの子孫を助けられるのです(2:16) (ἀγγέλων) |
| A'(2:17-18) | | 忠実な大祭司となって、民の罪を償う(2:17) |
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A:罰と罪 B:天使 C:死 D:聖なる者 |
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[3]イエスはモーセにまさる (Heb 3:1-6) |
| A(3:1) | | 天の召しにあずかっている聖なる兄弟たち(3:1) |
| | B(3:2) | | | モーセが神の家全体の中で忠実であったように、イエスは、御自身を立てた方に忠実であられました(3:2) (Μωυσῆς) |
| | | C(3:3-4) | | | | イエスはモーセより大きな栄光を受けるにふさわしい者とされました(3:3) |
| | B'(3:5-6a) | | | モーセは将来語られるはずのことを証しするために、仕える者として神の家全体の中で忠実でした(3:5) (Μωυσῆς) |
| A'(3:6b) | | もし確信と希望に満ちた誇りとを持ち続けるならば、わたしたちこそ神の家なのです(3:6) |
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A:天の招き B:モーセと神の家 C:イエスはモーセより偉大 |
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[4]不信仰への警告 (Heb 3:7-19) |
| A(3:7-11) | | 今日、あなたたちが神の声を聞くなら(3:7) (σήμερον ἐὰν τῆς φωνῆς αὐτοῦ οῦ ἀκούσητε) |
| | B(3:12-14) | | | あなたがたのうちだれ一人、罪に惑わされてかたくなにならないように、「今日」という日のうちに、日々励まし合いなさい(3:13) |
| A'(3:15-19) | | 今日、あなたたちが神の声を聞くなら(3:15) (σήμερον ἐὰν τῆς φωνῆς αὐτοῦ οῦ ἀκούσητε) |
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A:今日神の声を聞くなら B:日々励まし合う |
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[5]神の民の安息 (Heb 4:1-13) |
| A(4:1-2) | | 取り残されてしまったと思われる者があなたがたのうちから出ないように、気をつけましょう(4:1) |
| | B(4:3-6) | | | 信じたわたしたちは、この安息にあずかることができるのです(4:3) (κατάπαυσιν) |
| | | C(4:7) | | | | 今日、あなたたちが神の声を聞くなら、心をかたくなにしてはならない(4:7) |
| | B'(4:8-10) | | | 神の安息にあずかった者(4:10) (κατάπαυσιν) |
| A'(4:11-13) | | 同じ不従順の例に倣って堕落する者が出るかもしれません。(4:11) |
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A:不従順を避ける B:神の安息 C:神の声を聞く |
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[6]偉大な大祭司イエス (Heb 4:14-5:10) |
| A(4:14) | | もろもろの天を通過された偉大な大祭司、神の子イエス(4:14) (ἀρξιερέα) |
| | B(4:15-16) | | | あらゆる点において、わたしたちと同様に試練に遭われた(4:15) |
| | | C(5:1-4) | | | | 大祭司はすべて人間の中から選ばれ、罪のための供え物やいけにえを献げるよう、人々のために神に仕える職に任命されています(5:1) (ἀρξιερεὺς) |
| | | C'(5:5-6) | | | | 大祭司となる栄誉を御自分で得たのではなく、「あなたはわたしの子、わたしは今日、あなたを産んだ」と言われた方が、それをお与えになったのです(5:5) (ἀρξιερέα) |
| | B'(5:7-8) | | | 多くの苦しみによって従順を学ばれました(5:8) |
| A'(5:9-10) | | 神からメルキゼデクと同じような大祭司と呼ばれた(5:10) (ἀρξιερεὺς) |
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A:大祭司 B:苦しみを受ける C:大祭司に選ばれる |
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[7]一人前のキリスト者の生活 (Heb 5:11-6:12) |
| A(5:11-6:3) | | 固い食物は、善悪を見分ける感覚を経験によって訓練された、一人前の大人のためのものです(5:14) |
| | B(6:4-6) | | | その後に堕落した者の場合には、再び悔い改めに立ち帰らせることはできません(6:6) |
| | B'(6:7-8) | | | 茨やあざみを生えさせると、役に立たなくなり、やがて呪われ、ついには焼かれてしまいます(6:8) |
| A'(6:9-12) | | あなたがたが怠け者とならず、信仰と忍耐とによって、約束されたものを受け継ぐ人たちを見倣う者となってほしいのです(6:12) |
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A:成長を望む B:救われない者 |
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[8]神の確かな約束 (Heb 6:13-7:10) |
| A(6:13-17) | | そもそも人間は、自分より偉大な者にかけて誓う(6:16) |
| | B(6:18-20) | | | 永遠にメルキゼデクと同じような大祭司となられたのです(6:20) (αἰῶνα) |
| | B'(7:1-4) | | | 神の子に似た者であって、永遠に祭司です(7:3) (διηνεκές) |
| A'(7:5-10) | | 下の者が上の者から祝福を受けるのは、当然なことです(7:7) |
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A:上と下 B:永遠の祭司 |
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[9]メルキゼデクの祭司職 (Heb 7:11-28) |
| A(7:11-12) | | 祭司制度に変更があれば、律法にも必ず変更があるはずです(7:12) (νόμου) |
| | B(7:13-17) | | | あなたこそ永遠に、メルキゼデクと同じような祭司である(7:17) (αἰῶνα) |
| | | C(7:18-22) | | | | もっと優れた希望がもたらされました。わたしたちは、この希望によって神に近づくのです。(7:19) |
| | B'(7:23-25) | | | イエスは永遠に生きているので、変わることのない祭司職を持っておられるのです(7:24) (αἰῶνα) |
| A'(7:26-28) | | 律法は弱さを持った人間を大祭司に任命しますが、律法の後になされた誓いの御言葉は、永遠に完全な者とされておられる御子を大祭司とした(7:28) (νόμος) |
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A:律法と祭司 B:永遠の祭司 C:優れた希望 |
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[10]新しい、優れた約束の大祭司 (Heb 8:1-13) |
| A(8:1-5) | | 人間ではなく主がお建てになった聖所また真の幕屋で、仕えておられるということです(8:2) |
| | B(8:6-7) | | | あの最初の契約が欠けたところのないものであったなら、第二の契約の余地はなかったでしょう(8:7) (πρώτη) |
| A'(8:8-12) | | イスラエルの家、またユダの家と、新しい契約を結ぶ(8:8) |
| | B'(8:13) | | | 神は「新しいもの」と言われることによって、最初の契約は古びてしまったと宣言されたのです(8:13) (πρώτην) |
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A:新しい契約 B:最初の契約 |
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[11]地上の聖所と天の聖所 (Heb 9:1-22) |
| A(9:1-5) | | そこには金の香壇と、すっかり金で覆われた契約の箱とがあって、この中には、マンナの入っている金の壷、芽を出したアロンの杖、契約の石板があり(9:4) |
| | B(9:6-10) | | | しかし、第二の幕屋には年に一度、大祭司だけが入りますが、自分自身のためと民の過失のために献げる血を、必ず携えて行きます(9:7) (αἱματος) |
| | | C(9:11-12) | | | | 御自身の血によって、ただ一度聖所に入って永遠の贖いを成し遂げられたのです(9:12) (λύπτρωσιν) |
| | | | D(9:13-14) | | | | | わたしたちの良心を死んだ業から清めて、生ける神を礼拝するようにさせないでしょうか(9:14) |
| | | C'(9:15-17) | | | | 最初の契約の下で犯された罪の贖いとして、キリストが死んでくださった(9:15) (ἀπολύτρωσιν) |
| | B'(9:18-20) | | | だから、最初の契約もまた、血が流されずに成立したのではありません(9:18) (αἱματος) |
| A'(9:21-22) | | また彼は、幕屋と礼拝のために用いるあらゆる器具にも同様に血を振りかけました(9:21) |
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A:祭具 B:血 C:贖い D:良心を死んだ業から清める |
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[12]罪を贖う唯一のいけにえ (Heb 9:23-28) |
| A(9:23-24) | | 今やわたしたちのために神の御前に現れてくださったからです(9:24) (ἐφανισθῆναι) |
| | B(9:25) | | | 度々御自身をお献げになるためではありません(9:25) |
| A'(9:26-28) | | 御自身をいけにえとして献げて罪を取り去るために、現れてくださいました(9:26) (πεφανέρωται) |
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A:現れる B:お献げになる |
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[13] (Heb 10:1-18) |
| A(10:1-4) | | 雄牛や雄山羊の血は、罪を取り除くことができないからです(10:4) (ἀφαιρεν ἁμαρτίας) |
| | B(10:5-10) | | | この御心に基づいて、ただ一度イエス・キリストの体が献げられたことにより、わたしたちは聖なる者とされたのです(10:10) (ἡγιασμένοι) |
| A'(10:11-13) | | すべての祭司は、毎日礼拝を献げるために立ち、決して罪を除くことのできない同じいけにえを、繰り返して献げます(10:11) (περιελεῖν ἁμαρτίας) |
| | B'(10:14-18) | | | なぜなら、キリストは唯一の献げ物によって、聖なる者とされた人たちを永遠に完全な者となさったからです(10:14) (ἁγιαζομένους) |
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A:罪を取り除けない B:聖なる者とする |
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[14]奨励と勧告 (Heb 10:19-39) |
| A(10:19-22) | | わたしたちは、イエスの血によって聖所に入れると確信しています(10:19) (παρρησίαν) |
| | B(10:23-25) | | | 約束してくださったのは真実な方なのですから、公に言い表した希望を揺るがぬようしっかり保ちましょう(10:23) |
| | | C(10:26-31) | | | | もし、わたしたちが真理の知識を受けた後にも、故意に罪を犯し続けるとすれば、罪のためのいけにえは、もはや残っていません(10:26) |
| | B'(10:32-34) | | | あなたがたは、光に照らされた後、苦しい大きな戦いによく耐えた初めのころのことを、思い出してください(10:32) |
| A'(10:35-39) | | 自分の確信を捨ててはいけません。この確信には大きな報いがあります。(10:35) (παρρησίαν) |
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A:確信 B:忍耐 C:真理の知識を受けた後の罪 |
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[15]信仰 (Heb 11:1-40) |
| A(11:1-3) | | 昔の人たちは、この信仰のゆえに神に認められました(11:2) (ἐμαρτυρήθησαν) |
| | B(11:4) | | | その信仰によって、正しい者であると証明されました(11:4) (δίκαιος) |
| | | C(11:5-6) | | | | 神が彼を移されたので、見えなくなったのです(11:5) |
| | | | D(11:7) | | | | | 箱舟 |
| | | | | E(11:8-10) | | | | | | アブラハムの旅 |
| | | | | | F(11:11-16) | | | | | | | 年齢が盛りを過ぎていたのに子をもうける力を得ました(11:11) |
| | | | | | | G(11:17-19) | | | | | | | | アブラハムは、試練を受けたとき、イサクを献げました(11:17) |
| | | | | | | | H(11:20) | | | | | | | | | ヤコブとエサウのために祝福を祈りました(11:20) |
| | | | | | | | | I(11:21) | | | | | | | | | | ヨセフの息子たちの一人一人のために祝福を祈り、杖の先に寄りかかって神を礼拝しました(11:21) |
| | | | | | | | H'(11:22) | | | | | | | | | イスラエルの子らの脱出について語り(11:22) |
| | | | | | | G'(11:23) | | | | | | | | モーセは生まれてから三か月間、両親によって隠されました(11:23) |
| | | | | | F'(11:24-26) | | | | | | | ファラオの王女の子と呼ばれる(11:24) |
| | | | | E'(11:27-28) | | | | | | 出エジプト |
| | | | D'(11:29) | | | | | 紅海の奇跡 |
| | | C'(11:30) | | | | エリコの城壁は、人々が周りを七日間回った後、崩れ落ちました(11:30) |
| | B'(11:31-38) | | | 信仰によって、この人たちは国々を征服し、正義を行い(11:33) (δικαιοσύνην) |
| A'(11:39-40) | | この人たちはすべて、その信仰のゆえに神に認められながらも、約束されたものを手に入れませんでした(11:39) (μαρτυρηθέντες) |
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A:信仰のゆえに神に認められる B:正しい C:無くなる D:水の奇跡 E:旅 F:子どもを授かる G:子どもの試練 H:イスラエルの子 I:祝福と礼拝 |
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[16]キリスト者にふさわしい生活の勧告 (Heb 12:1-29) |
| A(12:1-2) | | 自分に定められている競走を忍耐強く走り抜こうではありませんか(12:1) |
| | B(12:3-4) | | | あなたがたはまだ、罪と戦って血を流すまで抵抗したことがありません(12:4) (αἵματος) |
| | | C(12:5-11) | | | | あなたがたは、これを鍛錬として忍耐しなさい (12:7) |
| | | | D(12:12-15) | | | | | すべての人との平和を、また聖なる生活を追い求めなさい(12:14) |
| | | C'(12:16-17) | | | | みだらな者や俗悪な者とならないよう気をつけるべきです(12:16) |
| | B'(12:18-24) | | | 新しい契約の仲介者イエス、そして、アベルの血よりも立派に語る注がれた血です(12:24) (αἵματι) |
| A'(12:25-29) | | 感謝の念をもって、畏れ敬いながら、神に喜ばれるように仕えていこう(12:28) |
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A:勧め B:血 C:忍耐 D:聖なる |
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[17]神に喜ばれる奉仕・結びの言葉 (Heb 13:1-25) |
| A(13:1-5a) | | 自分も一緒に捕らわれているつもりで、牢に捕らわれている人たちを思いやり(13:3) |
| | B(13:5b-6) | | | わたしは、決してあなたから離れず、決してあなたを置き去りにはしない(13:5) |
| | | C(13:7-9) | | | | あなたがたに神の言葉を語った指導者たちのことを、思い出しなさい(13:7) (ἡγουμένων) |
| | | | D(13:10-12) | | | | | 門の外で苦難に遭われたのです(13:12) (ἔχω τῆς πύλης) |
| | | | D'(13:13-15) | | | | | 宿営の外に出て、そのみもとに赴こうではありませんか(13:13) (ἔχω τῆς παρεμβολῆς) |
| | | C'(13:16-17) | | | | 指導者たちの言うことを聞き入れ、服従しなさい(13:17) (ἡγουμένοις) |
| | B'(13:18-21) | | | どうか、わたしがあなたがたのところへ早く帰れるように、祈ってください(13:19) |
| A'(13:22-25) | | わたしたちの兄弟テモテが釈放されたことを、お知らせします(13:23) |
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A:囚人 B:共にいるパウロ C:指導者 D:外に出ていく |
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