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ヤコブの手紙の修辞構造

テキスト全体での集中構造(コンチェントリック)と交差配列(キアスムス)


1-1

1 挨拶 (1:1-18)
  2 神の言葉を聞いて実践する (1:19-27)
    3 人を分け隔てしてはならない (2:1-13)
      4 行いを欠く信仰は死んだもの (2:14-26)
        5 舌を制御する (3:1-12)
      6 上からの知恵 (3:13-18)
    7 神に服従しなさい (4:1-12)
  8 誇り高ぶるな (4:13-5:6)
9 忍耐と祈り (5:7-20)
前半関係性後半
1 挨拶 (1:1-18)
あくまでも忍耐しなさい。そうすれば、完全で申し分なく、何一つ欠けたところのない人になります。(1:4)
忍耐せよ9 忍耐と祈り (5:7-20)
あなたがたも忍耐しなさい。心を固く保ちなさい。主が来られる時が迫っているからです。(5:8)
2 神の言葉を聞いて実践する (1:19-27)
御言葉を行う人になりなさい。自分を欺いて、聞くだけで終わる者になってはいけません。(1:22)
行え8 誇り高ぶるな (4:13-5:6)
人がなすべき善を知りながら、それを行わないのは、その人にとって罪です。 (4:17)
3 人を分け隔てしてはならない (2:1-13)
自由をもたらす律法によっていずれは裁かれる者として、語り、またふるまいなさい。(2:12)
律法と裁き7 神に服従しなさい (4:1-12)
兄弟の悪口を言ったり、自分の兄弟を裁いたりする者は、律法の悪口を言い、律法を裁くことになります。(4:11)
4 行いを欠く信仰は死んだもの (2:14-26)
わたしの兄弟たち、自分は信仰を持っていると言う者がいても、行いが伴わなければ、何の役に立つでしょうか。(2:14)
行え6 上からの知恵 (3:13-18)
その人は、知恵にふさわしい柔和な行いを、立派な生き方によって示しなさい。(3:13)

1-1-1

1 挨拶 (1:1-18)
  2 神の言葉を聞いて実践する (1:19-27)
    3 人を分け隔てしてはならない (2:1-13)
  4 行いを欠く信仰は死んだもの (2:14-26)
5 舌を制御する (3:1-12)
前半関係性後半
1 挨拶 (1:1-18)
あくまでも忍耐しなさい。そうすれば、完全で申し分なく、何一つ欠けたところのない人になります。(1:4)
完全5 舌を制御する (3:1-12)
わたしたちは皆、度々過ちを犯すからです。言葉で過ちを犯さないなら、それは自分の全身を制御できる完全な人です。(3:2)
2 神の言葉を聞いて実践する (1:19-27)
御言葉を行う人になりなさい。自分を欺いて、聞くだけで終わる者になってはいけません。(1:22)
行え4 行いを欠く信仰は死んだもの (2:14-26)
わたしの兄弟たち、自分は信仰を持っていると言う者がいても、行いが伴わなければ、何の役に立つでしょうか。(2:14)

1-1-2

5 舌を制御する (3:1-12)
  6 上からの知恵 (3:13-18)
    7 神に服従しなさい (4:1-12)
  8 誇り高ぶるな (4:13-5:6)
9 忍耐と祈り (5:7-20)
前半関係性後半
5 舌を制御する (3:1-12)
わたしたち教師がほかの人たちより厳しい裁きを受けることになると、あなたがたは知っています。(3:1)
裁き9 忍耐と祈り (5:7-20)
兄弟たち、裁きを受けないようにするためには、互いに不平を言わぬことです。(5:9)
6 上からの知恵 (3:13-18)
ねたみや利己心のあるところには、混乱やあらゆる悪い行いがあるからです。(3:16)
8 誇り高ぶるな (4:13-5:6)
ところが、実際は、誇り高ぶっています。そのような誇りはすべて、悪いことです。(4:16)

聖書の引用は「新共同訳聖書」より