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マカバイ書二の修辞構造

2分割での集中構造(コンチェントリック)と交差配列(キアスムス)


2-1

1 ヘリオドロスと宝庫 (3:1-40)
  2 ヤソンが大祭司となりギリシア化を進める (4:1-22)
    3 メネラオスの策謀 (4:23-50)
      4 アンティオコスのエルサレム支配 (5:1-27)
    5 律法の遵守による殉教 (6:1-7:42)
  6 ユダのニカノルへの勝利 (8:1-36)
7 アンティオコスの死とユダのエルサレム奪還 (9:1-10:8)
前半関係性後半
1 ヘリオドロスと宝庫 (3:1-40)
その前に、二人の若者がいた。筋骨隆々、眉目秀麗、燦然たる装いで、ヘリオドロスを挟んで鞭の雨を浴びせた(3:26)
主の罰7 アンティオコスの死とユダのエルサレム奪還 (9:1-10:8)
しかし、この言葉を言い終えるやいなや、彼の五臓六腑に激痛が走った。すべてを見通されるイスラエルの神、主が、目に見えぬ致命的な一撃を彼に加えられたのである(9:5)
2 ヤソンが大祭司となりギリシア化を進める (4:1-22)
ヤソンは、王がエウポレモスの父ヨハネを通してユダヤ人に与えていた数々の恩典を取り消し、律法に沿った生活様式を破壊し、律法に背く風習を新たに取り入れた。(4:11)
生活様式の破壊6 ユダのニカノルへの勝利 (8:1-36)
敵どもが律法を足げにして聖なる場所に対して働いた侮辱や、凌辱された都の惨状、また、父祖伝来の生活様式が崩壊させられたことを、一時も忘れないように(8:17)
3 メネラオスの策謀 (4:23-50)
このようにして、この町と市民と神殿の祭具を守るために訴え出た人々の方が、即刻不当に処刑されたのだ(4:48)
殉教5 律法の遵守による殉教 (6:1-7:42)
律法の遵守による殉教

2-2

7 アンティオコスの死とユダのエルサレム奪還 (9:1-10:8)
  8 ティモテオスの死 (10:9-38)
    9 リシアスとの和解 (11:1-38)
      10 ユダの進撃 (12:1-46)
    11 アンティオコス・エウパトルの敗北とメネラオスの死 (13:1-26)
  12 ニカノルの派遣 (14:1-46)
13 ニカノルの死 (15:1-37)
前半関係性後半
7 アンティオコスの死とユダのエルサレム奪還 (9:1-10:8)
アンティオコスの死
異邦人の死13 ニカノルの死 (15:1-37)
ニカノルの死
8 ティモテオスの死 (10:9-38)
彼の前任者で、あだ名をマクロンというプトレマイオスは、ユダヤ人が理不尽な仕打ちを受けたので、率先して彼らのために正義を守り、彼らにかかわる問題を友好的に処理しようとした(10:12)
友好的異邦人12 ニカノルの派遣 (14:1-46)
しかしアルキモスは、二人が互いに友好的になっているのを見て取ると、デメトリオスのもとに行き、彼らの取り決めについて訴えて出た。「ニカノルは国策とは相いれない見解を持っています。王国に対する謀反人ユダを自分の後継者に取り立てたのですから。」(14:26)
9 リシアスとの和解 (11:1-38)
自分が王を説得し、王が必ず彼らの友人になるようにするから、納得のいく条件で、和解してはどうかと提案した(11:14)
和解11 アンティオコス・エウパトルの敗北とメネラオスの死 (13:1-26)
そしてユダヤ人たちを呼び寄せ、譲歩し、すべての正当な条件を認めることを誓った。和解が成立した後、彼はいけにえを献げ、神殿に敬意を表して、その場所を丁重に扱った(13:23)

聖書の引用は「新共同訳聖書」より