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知恵の書の修辞構造

テキスト全体での集中構造(コンチェントリック)と交差配列(キアスムス)


1-1

1 義を愛せよ (1:1-15)
  2 神を信じない者 (1:16-2:24)
    3 神に従う者 (3:1-4:9)
      4 神の裁き (4:10-5:16)
        5 王への裁き (5:17-6:8)
          6 知恵を学べ (6:9-25)
            7 知恵の価値 (7:1-30_8:1)
              8 知恵を愛する (8:2-20)
                9 ソロモンの祈り (8:21-9:18)
              10 義人 (10:1-14)
            11 出エジプト (10:15-11:14)
          12 罪人の悔い改め (11:15-12:27)
        13 自然崇拝 (13:1-9)
      14 偶像崇拝 (13:10-15:17)
    15 荒野の導き (15:18-16:29)
  16 エジプト人への罰 (17:1-18:25)
17 罪人への罰 (19:1-22)
前半関係性後半
1 義を愛せよ (1:1-15)
それゆえ、不義の言葉を口にする者は身を隠すことができず、義の懲罰を逃れることもできない。(1:8)
悪人への罰17 罪人への罰 (19:1-22)
神を信じない者たちには、容赦のない怒りが下った。彼らが後に何をするかを、主はあらかじめご存じだった。(19:1)
2 神を信じない者 (1:16-2:24)
我々の知るかぎり、陰府から戻って来た人はいない。(2:1)
陰府16 エジプト人への罰 (17:1-18:25)
彼らは、何もできなかったあの夜、無力な陰府の深みから出て来たあの夜の間、皆一斉に眠り込み(17:13)
3 神に従う者 (3:1-4:9)
人間の目には懲らしめを受けたように見えても、不滅への大いなる希望が彼らにはある。(3:4)
罰と救い15 荒野の導き (15:18-16:29)
彼らは懲らしめられてしばらくの間動揺したが、あなたの律法の戒めを思い出させる救いのしるしが与えられた。(16:6)
4 神の裁き (4:10-5:16)
神を信じない者の希望は、風に運ばれるもみ殻、嵐に吹き散らされる消えやすい泡、風に吹き流される煙、一夜だけの客の思い出、このように彼らの希望は過ぎ去って行く。(5:14)
神を信じない者の希望14 偶像崇拝 (13:10-15:17)
命のないものに望みをかける人々は惨めだ。彼らは、人の手で造られたものを神々と呼ぶ。技術の生み出した金銀の作品、動物の像、昔の人が加工した役に立たない石などを。(13:10)
5 王への裁き (5:17-6:8)
あなたたちの権力は主から、支配権はいと高き方から与えられている。主はあなたたちの業を調べ、計画を探られる。(6:3)
主によって与えられる13 自然崇拝 (13:1-9)
宇宙の働きを知り、それを見極めるほどの力があるなら、なぜそれらを支配する主をもっと早く見いだせなかったのか。(13:9)
6 知恵を学べ (6:9-25)
不滅は人を神に近づける。(6:19)
不滅12 罪人の悔い改め (11:15-12:27)
あなたの不滅の霊がすべてのものの中にある。(12:1)
7 知恵の価値 (7:1-30_8:1)
わたしはそれらをすべて楽しんだ。知恵が導いているからである。だが、知恵がその産みの親だとは知らなかった。(7:12)
知恵の導き11 出エジプト (10:15-11:14)
知恵は清い人々に労苦の報いを与え、驚くべき道を通らせ、昼間は彼らの避難所となり、夜は彼らの星明かりとなった。(10:17)
8 知恵を愛する (8:2-20)
わたしは若いころから知恵を愛し、求めてきた。わたしの花嫁にしようと願い、また、その美しさのとりこになった。(8:2)
知恵と義人10 義人 (10:1-14)
世の父として最初に造られたただ一人の人を、知恵は守り、犯した過ちから救い(10:1)

聖書の引用は「新共同訳聖書」より