前半 | 関係性 | 後半 |
1 知恵の賛歌 (1:1-30) 主を畏れることは、知恵であり、教訓である。主は、誠実と柔和を喜ばれる。(1:27) | 知恵と教訓 | 49 結び (50:27-29) 悟りと知識の教訓をこの書物に書き記したのは、シラ・エレアザルの子、エルサレムに住むイエススである。彼は知恵をその心から注ぎ出した。(50:27) |
2 主を畏れる人 (2:1-18) 昔の人々のことを顧みて、よく考えてみよ。(2:10) | 昔の人 | 48 先祖 (44:1-50:26) 誉れ高き人々をたたえよう、我々の歴代の先祖たちを。(44:1) |
3 子への戒め (3:1-4:10) その人が恨みを込めてお前を激しく呪えば、造り主は、彼の願いを聞き入れられるから。(4:6) | 造り主 | 47 万物の創造 (42:15-43:33) 虹を見て、その造り主をほめたたえよ。その輝く様はひときわ美しい。(43:11) |
4 知恵を信頼する (4:11-5:15) 真理に逆らって発言するな。自分の無学を恥じよ。(4:25) | 恥じるな、恥じよ | 46 恥 (41:14-42:14) みだらなふるまいを、父や母の前で、偽りを、支配者や王侯の前で恥じよ。(41:17) |
5 誠実な友 (6:1-17) 誠実な友は、堅固な避難所。その友を見いだせば、宝を見つけたも同然だ。(6:14) | 宝を得る | 45 死を思う (40:18-41:13) 自立した生活も、雇われの生活も楽しい。だが、いずれにもまさるのは、宝を見つけること。(40:18) |
6 知恵を求めよ (6:18-37) 耕し、種蒔く農夫のように、知恵に近づき、その豊かな実りを待ち望め。知恵を得るには、しばらく苦労するが、やがて、その実を味わうだろう。(6:19) | 労苦 | 44 生の苦労 (40:1-17) つらい労苦は、人間だれしも避けられないもの。重い軛がアダムの子孫にのしかかっている。母の胎を出た日から、万物の母なる大地のもとへと戻るその日まで。(40:1) |
7 悪を避けよ (7:1-8:7) 次のように言ってはならない。「神はわたしの数多い献げ物を顧みてくださる。わたしが、いと高き神に献げ物をささげれば、必ず、受け入れてくださる。」(7:9) | 言うべきでない言葉 | 43 主の御業 (39:12-35) 軽々しく、こう言ってはならない。「これは何か」「これは何のためか」と。それぞれ目的があって造られたのだから。(39:21) |
8 知恵ある者 (8:8-9:18) 知恵ある人の話をなおざりにせず、その格言に心を留めよ。そうすれば、そこから教訓を学び、王に仕えるすべを身につけることができる。(8:8) | 知恵ある者 | 42 学者 (38:24-39:11) 学者の知恵は、余暇があって初めて得られる。実務に煩わされない人は、知恵ある者となる。(38:24) |
9 統治者 (10:1-27) 主は、支配者たちをその王座から降ろし、代わりに、謙遜な人をその座につけられた。(10:14) | 権威者 | 41 医者 (38:1-23) 医者をその仕事のゆえに敬え。主が医者を造られたのだから。(38:1) |
10 貧困と富 (10:28-11:28) 子よ、慎み深く、自らに誇りを持ち、自分を、あるがままに、正しく評価せよ。(10:28) | 自らを理解せよ | 40 自分自身の究明 (37:13-31) 子よ、生きているかぎり、自分自身を究明し、自分に何が有害かを見極め、それを避けよ。(37:27) |
11 真の友 (11:29-12:18) 幸福なときには、真の友を見分けられない。不幸なときには、だれが敵かはっきりする。(12:8) | 友人 | 39 助言者 (36:18-37:12) 友人がうまくいっているときは調子を合わせ、不運のときには、顔を背ける仲間もいる。(37:4) |
12 金持ちと権力者 (13:1-26) すべての生物は類をもって群れ集まり、人間も、自分に似た者と固く結び付く。(13:16) | 集まる | 38 主のしるし (36:1-17) ヤコブのすべての部族を集め(36:13) |
13 幸いな者 (14:1-27) 子よ、分に応じて、財産を自分のために使え。主に対しては、ふさわしい供え物を献げよ。(14:11) | 正しい捧げ物 | 37 献げ物 (34:13-35:26) 不正に得たものを、いけにえとして献げるなら、その献げ物は汚れた物である(34:21) |
14 知恵を悟る (15:1-20) 主を畏れる人は、これを行う。律法に精通している者は、知恵を悟る。(15:1) | 律法と知恵 | 36 経験と空想 (34:1-12) 律法は、そのような偽りによっては全うされず、知恵も誠実な人の口から出てこそ全うされる。(34:8) |
15 悪人への罰 (16:1-25) その憐れみが深いように、とがめもまた厳しい。主は、人を、それぞれの業によって裁かれる。(16:12) | 主の裁き | 35 罪人と信仰者 (33:7-33) 陶器職人がその手にある粘土を、思うままに形づくるように、造り主は御手の内にある人間を、思うままに裁かれる。(33:13) |
16 創造の業 (16:26-17:24) 主は、彼らに知識を授け、命をもたらす律法を受け継がせられた(17:11) | 律法 | 34 律法 (32:14-33:6) 律法を究めようとする人は、これに習熟し、偽善者は、これにつまずく(32:15) |
17 主の裁き (17:25-18:14) 陰府で、だれがいと高き方を賛美するだろうか。生きている者と違って、だれが感謝の言葉をささげるだろうか。(17:27) | 主を賛美する | 33 食卓 (31:12-32:13) これらすべてのことに加えて、お前を造られた方、その賜物によって歓喜に酔わせる方を賛美せよ。(32:13) |
18 用心深く (18:15-19:3) 豊かなときには、飢饉のときを思い、富んでいるときには、貧乏なときを思え。(18:25) | 貧富 | 32 健康と富 (30:14-31:11) 貧しくても健康で体力のある方が、裕福で病気に苦しんでいるよりはよい。(30:14) |
19 口を慎む (19:4-30) 子を産む女が苦しむように(19:11) | 子どもに関する苦労 | 31 子のしつけ (30:1-13) お前の子供をしつけ、子供のために苦労せよ。さもないとその子は非行に走り、お前を困らせる。 (30:13) |
20 贈り物 (20:1-32) 送り主に何の利益にもならない贈り物もあれば、二倍になってお返しが来る贈り物もある。(20:10) | 授受 | 30 隣人の援助 (29:1-28) 隣人が困っているときは貸してやれ。隣人から借りた場合は、期限内に返せ。(29:2) |
21 知恵ある人と愚か者 (21:1-22:26) 蛇を避けるように、罪を避けよ。(21:2) | 罪を避ける | 29 陰口 (28:8-26) 口論に加わるな。そうすれば、お前は罪を犯す機会が少なくなる。(28:8) |
22 罪からの救いを願う祈り (22:27-23:6) だれが、わたしの思いに鞭を当て、わたしの心に知恵の訓練を施してくださるのか。わたしの過失を容赦せず、思いと心との罪を決して見逃さないために。(23:2) | 罪からの救い | 28 悪を行う者 (27:22-28:7) 隣人から受けた不正を赦せ。そうすれば、願い求めるとき、お前の罪は赦される。(28:2) |
23 口のきき方 (23:7-15) 子らよ、口の利き方についての教訓を聞け。これを守る者は、決して災いに陥らない。(23:7) | 口の過ち | 27 秘密の暴露 (27:4-21) ふるいを揺さぶると滓が残るように、人間も話をすると欠点が現れてくるものだ。(27:4) |
24 不貞 (23:16-28) 女好きの人間には、どんなパンでもおいしく、死ぬまで、これに飽きることはない。(23:17) | 不貞 | 26 良い妻と悪い妻 (25:1-27:3) 女の美貌に夢中になるな。女におぼれるな。(25:21) |