前半 | 関係性 | 後半 |
1 知恵の賛歌 (1:1-30) 知恵を熱望するならば、主の掟を守り通すがよい。主は知恵を豊かに与えてくださる。(1:26) | 知恵を求める | 13 幸いな者 (14:1-27) 知恵に深く思いを寄せる人、英知をもって理を究める人は、幸いだ。(14:20) |
2 主を畏れる人 (2:1-18) 主を畏れる人は、常に心の備えをし、主の前で、自らへりくだる。(2:17) | 謙遜/高慢 | 12 金持ちと権力者 (13:1-26) やにに触れば、手が汚れる。高慢な人と交われば、高慢な人間になる。(13:1) |
3 子への戒め (3:1-4:10) 心のかたくなな者は、重荷を負って悩み苦しむ。罪人は、罪に罪を重ねる。(3:27) | 悪の報い | 11 真の友 (11:29-12:18) 悪事にしがみついている者や、慈悲の心を持たず、施しをしない者には、幸福はやって来ない。(12:3) |
4 知恵を信頼する (4:11-5:15) 正しく時を見極め、悪から身を守れ。いたずらに自分を恥じることはない。(4:20) | 自分を誇る | 10 貧困と富 (10:28-11:28) 子よ、慎み深く、自らに誇りを持ち、自分を、あるがままに、正しく評価せよ。(10:28) |
5 誠実な友 (6:1-17) 激情は、これを抱く者を滅ぼし、 敵の物笑いの種とする(6:4) | 激情 | 9 統治者 (10:1-27) 人間は、高慢であってはならず、女から生まれた者は、激しい憤りを抱いてはならないのだ。 (10:18) |
6 知恵を求めよ (6:18-37) 子よ、耳を傾けてわたしの意見に従え。わたしの忠告を拒んではならない。(6:23) | 耳を傾ける | 8 知恵ある者 (8:8-9:18) 知恵ある人の話をなおざりにせず、その格言に心を留めよ。(8:8) |
前半 | 関係性 | 後半 |
1 知恵の賛歌 (1:1-30) 主を畏れることは、誉れと誇り、幸せと喜びの冠である。(1:11) | 主を畏れる | 7 悪を避けよ (7:1-8:7) 主を畏れ、祭司を尊べ。規定に従って、祭司にその分け前を納めよ。(7:31) |
2 主を畏れる人 (2:1-18) 子よ、主に仕えるつもりなら、自らを試練に向けて備えよ。(2:1) | 子への諭し | 6 知恵を求めよ (6:18-37) 子よ、若いときから教訓を受け入れよ。白髪になるまでに、知恵を見いだすように。(6:18) |
3 子への戒め (3:1-4:10) 子よ、貧しい人の生活を脅かすな。乞い求めるまなざしの人をじらすな。(4:1) | 隣人愛 | 5 誠実な友 (6:1-17) 友となるべきときに、裏切って敵となるな。悪評が立ち、恥とそしりを受けるからだ。それは、二枚舌の罪人がすることだ。(6:1) |
前半 | 関係性 | 後半 |
7 悪を避けよ (7:1-8:7) 金のために友を裏切るな。オフィルの黄金のために真の兄弟を裏切るな。(7:18) | 金銭欲 | 13 幸いな者 (14:1-27) 欲深な目つきの人間は、蓄財に身を削り、困っている人から顔を背け、見ぬ振りをする。(14:8) |
8 知恵ある者 (8:8-9:18) お前より力のある人に金を貸してはならない。貸したら最後、失ったものと思え。(8:12) | 金を奪われる | 12 金持ちと権力者 (13:1-26) お前に財産があると、親しげに寄って来て、お前の財産を使い果たしても、平然としている。(13:5) |
9 統治者 (10:1-27) 高慢は、主にも人にも嫌われ、不正は、そのいずれからも非難される。(10:7) | 高慢 | 11 真の友 (11:29-12:18) 高慢な人間の心は、篭の中にいるおとりのうずらのようだ。密偵のように、お前を陥れようとすきをうかがっている。(11:30) |
前半 | 関係性 | 後半 |
13 幸いな者 (14:1-27) 知恵に深く思いを寄せる人、英知をもって理を究める人は、幸いだ。(14:20) | 知恵の探究 | 25 知恵の賛歌 (24:1-34) 人間は、最初の者も知恵を完全には知らず、最後の者も知恵を突き止めることはできない。(24:28) |
14 知恵を悟る (15:1-20) 愚かな者は、決して知恵を悟らず、罪深い者は、知恵をかいま見ることすらない。(15:7) | 罪深い者 | 24 不貞 (23:16-28) 罪に罪を重ねる二種類の人があり、第三の種類の人間は、神の怒りを招く。(23:16) |
15 悪人への罰 (16:1-25) このように言ってはならない。「わたしは主から身を隠そう。いと高き所で、わたしのことを心に留めるものがいるだろうか。大勢の群衆に紛れてしまえば、わたしに気づくものはだれもいない。数えきれない被造物の中で、わたしはいったい、何ものか。」(16:17) | 口のきき方 | 23 口のきき方 (23:7-15) 子らよ、口の利き方についての教訓を聞け。これを守る者は、決して災いに陥らない。(23:7) |
16 創造の業 (16:26-17:24) 主は言われた。「あらゆる不正を警戒せよ。」そして、隣人に対する掟を各自に授けられた。(17:14) | 罪を避ける | 22 罪からの救いを願う祈り (22:27-23:6) だれが、わたしの思いに鞭を当て、わたしの心に知恵の訓練を施してくださるのか。わたしの過失を容赦せず、思いと心との罪を決して見逃さないために。(23:2) |
17 主の裁き (17:25-18:14) 主に立ち帰り、罪から離れよ。御前で祈り、罪を犯す機会を遠ざけよ。(17:25) | 罪を避ける | 21 知恵ある人と愚か者 (21:1-22:26) 子よ、お前は罪を犯した。二度と繰り返すな。過去の罪については、赦しをこいねがえ。(21:1) |
18 用心深く (18:15-19:3) 口を開く前に、よく考えよ。病気になる前に、養生せよ。(18:19) | 口の災い | 20 贈り物 (20:1-32) 口を滑らすよりは、道で滑る方がましだ。口を滑らして、悪人は速やかに没落する。(20:18) |
前半 | 関係性 | 後半 |
13 幸いな者 (14:1-27) 口を滑らすことのない人は幸いだ。罪を悔やむ思いに苦しめられることがない。(14:1) | 口の災い | 19 口を慎む (19:4-30) 友人について、また敵について、何も語るな。罪とならないかぎり、人の秘密を明かすな。(19:8) |
14 知恵を悟る (15:1-20) 愚かな者は、決して知恵を悟らず、罪深い者は、知恵をかいま見ることすらない。(15:7) | 愚かな者 | 18 用心深く (18:15-19:3) 愚か者は、思いやりがなく、小言ばかり言う。また、恩着せがましい人間の施しには、だれも目を輝かさない。(18:18) |
15 悪人への罰 (16:1-25) 憐れみと怒りは、ともに主のものであり、贖う力、怒りを浴びせる力を主は持っておられる。 (16:11) | 憐れみと贖い | 17 主の裁き (17:25-18:14) なんと偉大なことか、主の憐れみと、立ち帰る者への贖いとは。(17:29) |
前半 | 関係性 | 後半 |
19 口を慎む (19:4-30) すべての知恵は、主を畏れることにある。すべての知恵には、律法の実践が伴い(19:20) | 律法 | 25 知恵の賛歌 (24:1-34) これらすべてはいと高き神の契約の書、モーセが守るよう命じた律法であり、ヤコブの諸会堂が受け継いだものである。(24:23) |
20 贈り物 (20:1-32) うそつきの性癖は、恥をもたらし、その汚名は、いつまでも付きまとう。(20:26) | 汚名 | 24 不貞 (23:16-28) こういう女は呪われた者として人々に記憶され、その汚名は消えることはない。(23:26) |
21 知恵ある人と愚か者 (21:1-22:26) 子よ、お前は罪を犯した。二度と繰り返すな。過去の罪については、赦しをこいねがえ。(21:1) | 子への諭し | 23 口のきき方 (23:7-15) 子らよ、口の利き方についての教訓を聞け。これを守る者は、決して災いに陥らない。(23:7) |
前半 | 関係性 | 後半 |
25 知恵の賛歌 (24:1-34) これらすべてはいと高き神の契約の書、モーセが守るよう命じた律法であり、ヤコブの諸会堂が受け継いだものである。(24:23) | 律法 | 37 献げ物 (34:13-35:26) 律法を守ることは、多くの供え物に匹敵し(35:1) |
26 良い妻と悪い妻 (25:1-27:3) 知恵は年を経た者たちに、理解力と忠告は尊敬すべき年寄りにふさわしい。(25:5) | 経験による知恵 | 36 経験と空想 (34:1-12) 旅をした人は、多くのことを知っており、経験豊かな人は、洞察に富んだ事柄を語る。(34:9) |
27 秘密の暴露 (27:4-21) 陶工の器が、かまどの火で吟味されるように、人間は論議によって試される。(27:5) | 陶器の器 | 35 罪人と信仰者 (33:7-33) 陶器職人がその手にある粘土を、思うままに形づくるように、造り主は御手の内にある人間を、思うままに裁かれる。(33:13) |
28 悪を行う者 (27:22-28:7) 自分の最期に心を致し、敵意を捨てよ。滅びゆく定めと死とを思い、掟を守れ。(28:6) | 主の掟 | 34 律法 (32:14-33:6) 律法を頼みとする人は、掟に注意を払い、主を信頼する人は、生活に困ることがない。(32:24) |
29 陰口 (28:8-26) 口論に加わるな。そうすれば、お前は罪を犯す機会が少なくなる。怒りっぽい人は口論をあおり立てるからだ。(28:8) | 口のきき方 | 33 食卓 (31:12-32:13) 若者よ、必要なときだけ話せ。語るとしても二度、それも求められた場合のみ。(32:7) |
30 隣人の援助 (29:1-28) けれども、貧しい人には寛容であれ。施しを延ばして相手を待たせてはならない。(29:8) | 施し | 32 健康と富 (30:14-31:11) その人の財産は揺るぎないものとなり、会衆は彼の施しを数え上げ、たたえるであろう。(31:11) |
前半 | 関係性 | 後半 |
25 知恵の賛歌 (24:1-34) わたしは預言のように教えを注ぎ出し、世々代々にこれを残し伝えよう。(24:33) | 子の教育 | 31 子のしつけ (30:1-13) わが子を教育する者は、敵にはねたまれても、友人たちにはその子を誇りとすることができる。(30:3) |
26 良い妻と悪い妻 (25:1-27:3) わたしの嫌いな三種類の人、その生き方にはたまらなく嫌気がさす。横柄な貧乏人、うそつきの金持ち、分別を失った、みだらな老人。(25:2) | 貧富 | 30 隣人の援助 (29:1-28) けれども、貧しい人には寛容であれ。施しを延ばして相手を待たせてはならない。(29:8) |
27 秘密の暴露 (27:4-21) ふるいを揺さぶると滓が残るように、人間も話をすると欠点が現れてくるものだ。(27:4) | 口のきき方 | 29 陰口 (28:8-26) 口論に加わるな。そうすれば、お前は罪を犯す機会が少なくなる。怒りっぽい人は口論をあおり立てるからだ。(28:8) |
前半 | 関係性 | 後半 |
31 子のしつけ (30:1-13) 父親がこの世を去っても、消えてしまったわけではない。父親そっくりの子が、後に残っているからだ。(30:4) | 父と子 | 37 献げ物 (34:13-35:26) 貧しい人の持ち物を盗んで、供え物として献げるのは、父親の目の前でその子を殺して、いけにえとするようなものだ。(34:24) |
32 健康と富 (30:14-31:11) 黄金は、それに夢中になる者には罠となり、愚か者は皆、そこにはまり込んでしまう。(31:7) | 惑わされる | 36 経験と空想 (34:1-12) 多くの人々は夢に惑わされ、これに望みをかけては身を滅ぼした。(34:7) |
33 食卓 (31:12-32:13) しつけを受けた者はわずかな量で満足し、床に就いてからも、息苦しくなることはない。(31:19) | しつけ | 35 罪人と信仰者 (33:7-33) ろばには、まぐさと鞭と重い荷物を、召し使いには、パンとしつけと仕事を与えよ。(33:25) |
前半 | 関係性 | 後半 |
37 献げ物 (34:13-35:26) 主を畏れる人の魂は幸いである。(34:17) | 幸いな者 | 49 結び (50:27-29) この言葉に従って歩む者は幸いである(50:28) |
38 主のしるし (36:1-17) 御手を異邦の民に向けて上げ、御力を目の当たりに見せてやってください(36:3) | 主の力を示す | 48 先祖 (44:1-50:26) 主は大いなる栄光を現し、世の初めからその威光を示された。(44:2) |
39 助言者 (36:18-37:12) むしろ、掟を守っているとお前が考える信仰深い人とつきあえ。(37:12) | 信仰深い者 | 47 万物の創造 (42:15-43:33) 主は万物を創造し、信仰深い人に知恵を与えられた。(43:33) |
40 自分自身の究明 (37:13-31) 知恵ある人は自分の同胞を教え導き、悟りは確かな実を結ぶ。(37:23) | 知恵を示す | 46 恥 (41:14-42:14) 自分の知恵を隠す人よりは、自分の愚かさを隠す人の方がましだ。(41:15) |
41 医者 (38:1-23) 子よ、死者のために涙を流せ。お前は大きな苦痛を味わっているのだ。悲しみの歌をうたえ。彼にふさわしい礼を尽くし、なきがらを包め。また、埋葬をおろそかにするな。(38:16) | 死を嘆く | 45 死を思う (40:18-41:13) 人は、肉体の死を嘆き悲しむが、罪人たちの名は悪しきものとして抹殺される。(41:11) |
42 学者 (38:24-39:11) 長生きすれば、千人にまさる名を残し、たとえ早く死んでも満たされる。(39:11) | 死 | 44 生の苦労 (40:1-17) 人の悩みや心の恐れは死の日を思っての不安。(40:2) |
前半 | 関係性 | 後半 |
37 献げ物 (34:13-35:26) あふれる心で主を賛美し、お前の労働の初穂を出し惜しみしてはならない。(35:10) | 主を賛美 | 43 主の御業 (39:12-35) さあ、心から、声高らかに賛美の歌をうたえ。主の御名をほめたたえよ。(39:35) |
38 主のしるし (36:1-17) 主よ、わたしたちが悟ったように、あなたのほかに神はおられないことを、彼らにも悟らせてください。(36:5) | 理解を広める | 42 学者 (38:24-39:11) 多くの人々は彼の悟りを褒めそやし、彼は永遠に忘れ去られることはない。彼についての記憶は消え去らず、その名は代々に生きる。(39:9) |
39 助言者 (36:18-37:12) 助言者は皆、自分の助言を推奨する。しかし、自分の利益のために助言する者もいる。(37:7) | 助ける者 | 41 医者 (38:1-23) その上で、医者にも助けを求めよ。主が医者を造られたのだから。彼を去らせるな。お前には彼が必要なのだ。(38:12) |
前半 | 関係性 | 後半 |
43 主の御業 (39:12-35) わたしは初めから、以上のことを確信し、思い巡らした後、こう書き残した。(39:32) | 書き残す | 49 結び (50:27-29) 悟りと知識の教訓をこの書物に書き記したのは、シラ・エレアザルの子、エルサレムに住むイエススである。彼は知恵をその心から注ぎ出した。(50:27) |
44 生の苦労 (40:1-17) つらい労苦は、人間だれしも避けられないもの。重い軛がアダムの子孫にのしかかっている。(40:1) | 子孫 | 48 先祖 (44:1-50:26) 彼らの子孫は契約を守り、先祖たちに倣ってその子供たちも契約を守る。(44:12) |
45 死を思う (40:18-41:13) 幸せな日々には限りがある。しかし、名は永久に残る。(41:13) | 永遠 | 47 万物の創造 (42:15-43:33) 主は、御自分の知恵による壮大な業を秩序立て、永遠から永遠にわたって変わらぬ方であられる。主には、付け加えるものも取り去るものもなく主はいかなる助言者も必要とされない。(42:21) |