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エステル記の修辞構造

テキスト全体での集中構造(コンチェントリック)と交差配列(キアスムス)


1-1

1 クセルクセス王の酒宴 (1:1-22)
  2 王妃となるエステル (2:1-18)
    3 モルデカイの貢献 (2:19-23)
      4 ハマンの策略 (3:1-15)
        5 モルデカイの提案 (4:1-17)
          6 エステル、王とハマンを招待する (5:1-14)
            7 モルデカイの栄誉 (6:1-14)
          8 ハマン、失脚する (7:1-10)
        9 ユダヤ人迫害、取り消される (8:1-8)
      10 ユダヤ人の喜び (8:9-17)
    11 ユダヤ人の復讐 (9:1-19)
  12 プリムは運命の祭り (9:20-32)
13 モルデカイの栄誉 (10:1-3)
前半関係性後半
1 クセルクセス王の酒宴 (1:1-22)
このクセルクセスは、インドからクシュに至るまで百二十七州の支配者であった。(1:1)
クセルクセスの広大な権力13 モルデカイの栄誉 (10:1-3)
クセルクセス王は全国と海の島々に税を課した。(10:1)
2 王妃となるエステル (2:1-18)
全国各州に特使を送り、美しいおとめを一人残らず要塞の町スサの後宮に集め、後宮の監督、宦官ヘガイに託し、容姿を美しくさせるのです (2:3)
全国への命令12 プリムは運命の祭り (9:20-32)
クセルクセスの王国百二十七州にいるすべてのユダヤ人に、平和と真実の言葉をもって文書が送られ(9:30)
3 モルデカイの貢献 (2:19-23)
二人は木につるされて処刑された(2:23)
死刑11 ユダヤ人の復讐 (9:1-19)
要塞の町スサでユダヤ人に殺され、滅ぼされた者の数は五百人に達した。(9:6)
4 ハマンの策略 (3:1-15)
急使はこの勅書を全国に送り届け、第十二の月、すなわちアダルの月の十三日に、しかもその日のうちに、ユダヤ人は老若男女を問わず一人残らず滅ぼされ、殺され、絶滅させられ、その持ち物は没収されることとなった。(3:13)
王の命令10 ユダヤ人の喜び (8:9-17)
こうして王の命令によって、どの町のユダヤ人にも自分たちの命を守るために集合し、自分たちを迫害する民族や州の軍隊を女や子供に至るまで一人残らず滅ぼし、殺し、絶滅させ、その持ち物を奪い取ることが許された。(8:11)
5 モルデカイの提案 (4:1-17)
彼はスサで公示されたユダヤ人絶滅の触れ書きの写しを託し、これをエステルに見せて説明するように頼んだ。同時に、彼女自身が王のもとに行って、自分の民族のために寛大な処置を求め、嘆願するように伝言させた。(4:8)
王への嘆願9 ユダヤ人迫害、取り消される (8:1-8)
お前たちはよいと思うことをユダヤ人のために王の名によって書き記し、王の指輪で印を押すがよい。王の名によって書き記され、王の指輪で印を押された文書は、取り消すことができない。(8:8)
6 エステル、王とハマンを招待する (5:1-14)
妻のゼレシュは、ハマンの親しい友だちと口をそろえて言った。「五十アンマもある高い柱を立て、明朝、王にモルデカイをそれにつるすよう進言してはいかがですか。王と一緒に、きっと楽しく酒宴に行けます。」ハマンはこの言葉が気に入り、柱を立てさせた。 (5:14)
ハマンの柱8 ハマン、失脚する (7:1-10)
こうしてハマンは、自分がモルデカイのために立てた柱につるされ、王の怒りは治まった。 (7:10)

1-1-1

1 クセルクセス王の酒宴 (1:1-22)
  2 王妃となるエステル (2:1-18)
    3 モルデカイの貢献 (2:19-23)
      4 ハマンの策略 (3:1-15)
    5 モルデカイの提案 (4:1-17)
  6 エステル、王とハマンを招待する (5:1-14)
7 モルデカイの栄誉 (6:1-14)
前半関係性後半
1 クセルクセス王の酒宴 (1:1-22)
こうして王は、百八十日の長期にわたって自分の国がどれほど富み栄え、その威力がどれほど貴く輝かしいものであるかを示した。(1:4)
栄誉を示す7 モルデカイの栄誉 (6:1-14)
ハマンは王の服と馬を受け取り、その服をモルデカイに着せ、都の広場で彼を王の馬に乗せ、その前で、「王が栄誉を与えることを望む者には、このようなことがなされる」と、触れ回った。(6:11)
2 王妃となるエステル (2:1-18)
次いで、王は盛大な酒宴を催して、大臣、家臣をことごとく招いた。これが、「エステルの酒宴」である。(2:18)
エステルの酒宴6 エステル、王とハマンを招待する (5:1-14)
王とハマンはエステルが準備した酒宴に赴いた(5:5)
3 モルデカイの貢献 (2:19-23)
それを知ったモルデカイは王妃エステルに知らせたので、彼女はモルデカイの名でこれを王に告げた(2:22)
モルデカイの提案5 モルデカイの提案 (4:1-17)
ハタクは戻ってモルデカイの言葉をエステルに伝えた(4:9)

1-1-2

7 モルデカイの栄誉 (6:1-14)
  8 ハマン、失脚する (7:1-10)
    9 ユダヤ人迫害、取り消される (8:1-8)
      10 ユダヤ人の喜び (8:9-17)
    11 ユダヤ人の復讐 (9:1-19)
  12 プリムは運命の祭り (9:20-32)
13 モルデカイの栄誉 (10:1-3)
前半関係性後半
7 モルデカイの栄誉 (6:1-14)
ハマンは王の服と馬を受け取り、その服をモルデカイに着せ、都の広場で彼を王の馬に乗せ、その前で、「王が栄誉を与えることを望む者には、このようなことがなされる」と、触れ回った。(6:11)
モルデカイの栄誉13 モルデカイの栄誉 (10:1-3)
王が権威をもって勇敢に遂行したすべての事業と、またその王が高めてモルデカイに与えた栄誉の詳細は、『メディアとペルシアの王の年代記』に書き記されている。(10:2)
8 ハマン、失脚する (7:1-10)
こうしてハマンは、自分がモルデカイのために立てた柱につるされ、王の怒りは治まった。 (7:10)
ハマンの処刑12 プリムは運命の祭り (9:20-32)
ところが、このことが王に知らされると、王は文書をもって、ハマンがユダヤ人に対してたくらんだ悪いたくらみはハマン自身の頭上にふりかかり、彼は息子らと共に木につるされるよう命じられた。(9:25)
9 ユダヤ人迫害、取り消される (8:1-8)
もしお心に適い、特別の御配慮をいただき、また王にも適切なことと思われ、私にも御目をかけていただけますなら、アガグ人ハメダタの子ハマンの考え出した文書の取り消しを書かせていただきとうございます。ハマンは国中のユダヤ人を皆殺しにしようとしてあの文書を作りました。(8:5)
文書の取り消し11 ユダヤ人の復讐 (9:1-19)
第十二の月、すなわちアダルの月の十三日に、この王の命令と定めが実行されることとなった。それは敵がユダヤ人を征伐しようとしていた日であったが、事態は逆転し、ユダヤ人がその仇敵を征伐する日となった。(9:1)

聖書の引用は「新共同訳聖書」より