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ガラテヤの信徒への手紙の修辞構造

テキスト全体での集中構造(コンチェントリック)と交差配列(キアスムス)


1-1

1 挨拶 (1:1-5)
  2 ほかの福音はない (1:6-12)
    3 パウロが使徒として選ばれた次第 (1:13-2:14)
      4 すべての人は信仰によって義とされる (2:15-21)
        5 律法によるか、信仰によるか (3:1-14)
          6 アブラハムへの約束 (3:15-22)
            7 相続人 (3:23-4:7)
          8 ガラテヤの人々への叱責 (4:8-18)
        9 二人の女のたとえ (4:19-31_5:1)
      10 キリスト者の自由 (5:2-14)
    11 霊の実と肉の業 (5:15-26)
  12 信仰に基づいた助け合い (6:1-10)
13 結びの言葉 (6:11-18)
前半関係性後半
1 挨拶 (1:1-5)
わたしたちの父である神と、主イエス・キリストの恵みと平和が、あなたがたにあるように。(1:3)
挨拶13 結びの言葉 (6:11-18)
兄弟たち、わたしたちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがたの霊と共にあるように、アーメン。 (6:18)
2 ほかの福音はない (1:6-12)
キリストの恵みへ招いてくださった方から、あなたがたがこんなにも早く離れて、ほかの福音に乗り換えようとしていることに、わたしはあきれ果てています。(1:6)
誘惑について12 信仰に基づいた助け合い (6:1-10)
兄弟たち、万一だれかが不注意にも何かの罪に陥ったなら、”霊”に導かれて生きているあなたがたは、そういう人を柔和な心で正しい道に立ち帰らせなさい。あなた自身も誘惑されないように、自分に気をつけなさい。(6:1)
3 パウロが使徒として選ばれた次第 (1:13-2:14)
御子をわたしに示して、その福音を異邦人に告げ知らせるようにされたとき、わたしは、すぐ血肉に相談するようなことはせず(1:16)
肉に反する11 霊の実と肉の業 (5:15-26)
肉の望むところは、霊に反し、霊の望むところは、肉に反するからです。(5:17)
4 すべての人は信仰によって義とされる (2:15-21)
なぜなら、律法の実行によっては、だれ一人として義とされないからです。(2:16)
律法によっては義とされない10 キリスト者の自由 (5:2-14)
律法によって義とされようとするなら、あなたがたはだれであろうと、キリストとは縁もゆかりもない者とされ、いただいた恵みも失います。(5:4)
5 律法によるか、信仰によるか (3:1-14)
だから、信仰によって生きる人々こそ、アブラハムの子であるとわきまえなさい。(3:7)
アブラハムの子9 二人の女のたとえ (4:19-31_5:1)
ところで、兄弟たち、あなたがたは、イサクの場合のように、約束の子です。(4:28)
6 アブラハムへの約束 (3:15-22)
わたしが言いたいのは、こうです。神によってあらかじめ有効なものと定められた契約を、それから四百三十年後にできた律法が無効にして、その約束を反故にすることはないということです。(3:17)
救いは無駄になるのか8 ガラテヤの人々への叱責 (4:8-18)
あなたがたのために苦労したのは、無駄になったのではなかったかと、あなたがたのことが心配です。(4:11)

1-1-1

1 挨拶 (1:1-5)
  2 ほかの福音はない (1:6-12)
    3 パウロが使徒として選ばれた次第 (1:13-2:14)
      4 すべての人は信仰によって義とされる (2:15-21)
    5 律法によるか、信仰によるか (3:1-14)
  6 アブラハムへの約束 (3:15-22)
7 相続人 (3:23-4:7)
前半関係性後半
1 挨拶 (1:1-5)
キリストは、わたしたちの神であり父である方の御心に従い、この悪の世からわたしたちを救い出そうとして、御自身をわたしたちの罪のために献げてくださったのです。(1:4)
神の子による購い7 相続人 (3:23-4:7)
それは、律法の支配下にある者を贖い出して、わたしたちを神の子となさるためでした。 (4:5)
2 ほかの福音はない (1:6-12)
ほかの福音といっても、もう一つ別の福音があるわけではなく、ある人々があなたがたを惑わし、キリストの福音を覆そうとしているにすぎないのです。(1:7)
福音は無効にされない6 アブラハムへの約束 (3:15-22)
神によってあらかじめ有効なものと定められた契約を、それから四百三十年後にできた律法が無効にして、その約束を反故にすることはないということです。(3:17)
3 パウロが使徒として選ばれた次第 (1:13-2:14)
御子をわたしに示して、その福音を異邦人に告げ知らせるようにされた(1:16)
異邦人への救い5 律法によるか、信仰によるか (3:1-14)
聖書は、神が異邦人を信仰によって義となさることを見越して、「あなたのゆえに異邦人は皆祝福される」という福音をアブラハムに予告しました。(3:8)

1-1-2

7 相続人 (3:23-4:7)
  8 ガラテヤの人々への叱責 (4:8-18)
    9 二人の女のたとえ (4:19-31_5:1)
      10 キリスト者の自由 (5:2-14)
    11 霊の実と肉の業 (5:15-26)
  12 信仰に基づいた助け合い (6:1-10)
13 結びの言葉 (6:11-18)
前半関係性後半
7 相続人 (3:23-4:7)
同様にわたしたちも、未成年であったときは、世を支配する諸霊に奴隷として仕えていました。(4:3)
世と私たち13 結びの言葉 (6:11-18)
この十字架によって、世はわたしに対し、わたしは世に対してはりつけにされているのです。(6:14)
8 ガラテヤの人々への叱責 (4:8-18)
あの者たちがあなたがたに対して熱心になるのは、善意からではありません。かえって、自分たちに対して熱心にならせようとして、あなたがたを引き離したいのです。(4:17)
誘惑への注意12 信仰に基づいた助け合い (6:1-10)
兄弟たち、万一だれかが不注意にも何かの罪に陥ったなら、”霊”に導かれて生きているあなたがたは、そういう人を柔和な心で正しい道に立ち帰らせなさい。あなた自身も誘惑されないように、自分に気をつけなさい。(6:1)
9 二人の女のたとえ (4:19-31_5:1)
けれども、あのとき、肉によって生まれた者が、”霊”によって生まれた者を迫害したように、今も同じようなことが行われています。(4:29)
霊と肉11 霊の実と肉の業 (5:15-26)
霊の導きに従って歩みなさい。そうすれば、決して肉の欲望を満足させるようなことはありません。(5:16)

聖書の引用は「新共同訳聖書」より