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マカバイ書一の修辞構造

2分割での集中構造(コンチェントリック)と交差配列(キアスムス)


2-1

1 アンティオコスの支配 (1:1-64)
  2 マタティアの生涯 (2:1-70)
    3 ユダが指導者となる (3:1-4:35)
      4 聖所の清め (4:36-61)
        5 イスラエルの統一 (5:1-68)
      6 アンティオコス・デメトリオスとの戦い (6:1-7:50)
    7 ローマとの友好 (8:1-32)
  8 ユダの死とその復讐 (9:1-73)
9 ヨナタンが大祭司となる (10:1-89)
前半関係性後半
1 アンティオコスの支配 (1:1-64)
そしてついには彼らの中から悪の元凶、アンティオコス・エピファネスが現れた。彼はアンティオコス王の王子でローマに人質として送られていたが、ギリシア人の王朝の第百三十七年に王として即位した。(1:10)
エピファネス王9 ヨナタンが大祭司となる (10:1-89)
第百六十年、アンティオコスの子、アレキサンドロス・エピファネスはプトレマイスに上陸し、そこを占領した。人々が彼を受け入れたので、彼はその地で王となった。(10:1)
2 マタティアの生涯 (2:1-70)
マタティアの死
指導者の死8 ユダの死とその復讐 (9:1-73)
ユダの死
3 ユダが指導者となる (3:1-4:35)
彼の名声は、地の果てにまで及び、滅びようとしている者たちを呼び集めた。 (3:9)
遠方に届く評判7 ローマとの友好 (8:1-32)
ユダの耳にローマ人の評判が入った。「ローマ人は軍事的に極めて強大である。彼らと連合する者はすべて歓迎し、彼らに近づこうとする者とは友好関係を結ぶ。(8:1)
4 聖所の清め (4:36-61)
ユダと兄弟たちは言った。「見よ、我らの敵は粉砕された。都に上り、聖所を清め、これを新たに奉献しよう。」 (4:36)
聖所6 アンティオコス・デメトリオスとの戦い (6:1-7:50)
彼は興奮し、誓って言った。「もし、ユダとその軍勢を、今すぐにもわたしの手に渡さないなら、無事に帰還した暁には、この神殿を焼き払ってやる。」こうして彼は、激昂して出て行った。(7:35)

2-2

9 ヨナタンが大祭司となる (10:1-89)
  10 ヨナタンの地位の確立 (11:1-74)
    11 ローマとの友好 (12:1-23)
      12 ヨナタンの敗北 (12:24-53)
        13 ヨナタンの死 (13:1-42)
      14 シモンが指導者となる (13:43-14:15)
    15 石碑と感謝 (14:16-49)
  16 アンティオコスとトリフォンの戦い (15:1-41)
17 シモンの死 (16:1-24)
前半関係性後半
9 ヨナタンが大祭司となる (10:1-89)
そこで今日、あなたをあなたの民の大祭司に任じ、『王の友人』という名称を与えることにした。・・彼はヨナタンに紫の衣と金の王冠を送った・・予と利害を共にし、予に対する友好を維持してもらいたい。(10:20)
大祭司となる17 シモンの死 (16:1-24)
これらのことは、ヨハネが父を継いで以来の、彼の大祭司在職中の年代記に記されている。 (16:24)
10 ヨナタンの地位の確立 (11:1-74)
ヨナタンは王に、ユダヤ、三地区、サマリアの租税の免除を願い、王に三百タラントンを支払うことを約束した。(11:28)
税の免除の権利16 アンティオコスとトリフォンの戦い (15:1-41)
予はあなたに対し、先代の王たちが認めていた税の免除と、その他すべての貢を免除することを、改めてここに確認する。(15:5)
11 ローマとの友好 (12:1-23)
彼は、スパルタや他の地にも同じ趣旨の書簡を送った。(12:2)
スパルタとの同盟15 石碑と感謝 (14:16-49)
さきに兄弟ユダやヨナタンと結んでいた友好同盟関係を更新しようと、シモンにあてて銅板に刻んで書簡を送った。(14:18)
12 ヨナタンの敗北 (12:24-53)
ヨナタンは、デメトリオスの指揮官たちが以前にもまして多数の軍隊を率い、戦いを挑もうと戻って来ているのを耳にした。(12:24)
デメトリウスの軍14 シモンが指導者となる (13:43-14:15)
第百七十二年、デメトリオス王は兵を集め、メディアに向かった。トリフォンと戦うための援軍を請うためである。(14:1)

聖書の引用は「新共同訳聖書」より